Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

2011-01-01から1年間の記事一覧

イラン問題と日本

イランのモハマドレザ・ラヒミ(Mohammad Reza Rahimi)第1副大統領が、アメリカ主導の経済制裁に対してホルムズ海峡の封鎖に言及した。 ホルムズ海峡はペルシャ湾の出口に当たりアラビア海との接点い位置する、イラク、クウェート、サウジアラビア、UAEなど…

ミラクリン

ミラクリンという物質を知っているだろうか。タンパク質の一種で、人間の味覚を変質させる物質である。 (wiki:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%B3) 元々は、西アフリカ原産のミラクルフルーツという果物の実か…

ドジョウ汚染

民主党が実質的に政権与党の態を為してないことはもはや誰の目にも明らかになってきたが、若手議員の離党騒ぎが大きくなれば立ち往生してしまうことも確実である。 鳩山・菅という希代の無能総理の後に、それよりはマシであろうと就いた野田総理ではあったが…

生きている意味

アメリカの知覚心理学者ジェームズ・J・ギブソンにより提唱された概念としてアフォーダンスというものがある。アフォーダンス(wiki:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9)とは、環境に実在する動…

母性本能と虐待

母性本能が全ての女性に備わっているのかどうかについては、男性の私があまり偉そうなことを言えるものでもないのだが、母性本能的な心理は男性にも存在しないわけでもない。それは、何かを守るという感情である。 では、そもそも母性本能という行動様式はど…

持続可能な社会

Sustainable(サスティナブル)という言葉がある。「持続可能な」と言う意味を持っている形容詞だ。少し前より専門分野などを中心によく用いられるようになっている言葉である。 現状を如何に長く維持するかを問う考え方である。かつて北海道の帆立貝漁が壊…

勇気とは何か

「勇気を振り絞って」とは、いろいろな場所で聞く言葉である。 恐れを抱くような対象に向かって努力する様を表すことが多いと思うが、実のところ勇気などを振り絞らずとも同じことを易々とこなす人もいる。だとすれば、勇気は基本的に外的な壁にチャレンジす…

笑顔の効用

笑う門には福来たる。 笑顔は幸運を呼び込みやすいというのは、個人的な実感としても事実だと思う。 しかしながら、誰もが笑顔の方が良いと思いながらもそれを実戦できる人がそれほど多いわけではないものだ。 なぜ、私達は容易に笑顔を振りまけないのか。 …

醤油の話

「目玉焼きに何をかけて食べるか?」と問われれば、実のところウスターソースをかける派ではあるのだが、それでもたまには醤油について書いてみたい。 食卓調味料としてだけでなく、日本料理の味付けに最大限有効に活用されているのが醤油である。 どちらか…

「美」について語ろう

「美」とは何か? そう問われて、即座に答えられる人はほとんどいないのではないだろうか。 一方で、「これは美しいか?」と聞かれればすぐに返答できることも多い。 誰しも「美」の定義について語るのは難しいが、「美」の有無について判断するのは容易なの…

政治主導

民主党が政権を取って政治主導が叫ばれて久しいが、政治主導は逆に後退しているとの声は多い。 なぜ、民主党は政治主導を叫びながらそれが成し遂げられなかったのか。 もちろん、閣僚のレベルが低すぎるという点も少なからずあるであろう。 しかしながら、私…

北朝鮮体制の瓦解

昨日、金正日の死亡が報道された。報道によれば17日に突如死亡したとされている。 北朝鮮の報道全てを鵜呑みにすることはできないが、公表されたのだとすれば最低でもその報道は中国の了解を経た上でのことだと思う。 金正恩への権力委譲は、金正日死亡前か…

愛しき「おじや」

「おじや」とは、スペイン語で「鍋」、またそれから転じて「鍋料理」を意味するオジャ(olla)に由来するとの俗説があるが、別の説によれば煮込む音である「じや」に接頭語の「お」が付いたものの方が確からしいとの意見もある。 とは言え、人によっては全く…

創作とは

社会におけるあらゆる創作活動をまとめて話をすることが本当に可能かどうかはよくわからない。 にもかかわらず、それに触れるというのはちょっと虫が良すぎると言われれば全くその通り。 だから、こんな考えもあると思って聞き流してもらえると嬉しい。世の…

日銀はスペシャリストの矜恃を持て

日本銀行は日本という国家の中央銀行であり、日本における「物価の安定」と「金融システムの安定」を目的とすることが日銀法により定められている。(wiki:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%8A%80%E8%A1%8C) すなわち、日本の景気を拡…

無駄で悪いか!?

民主党政権になってからの行政仕分けで、行政支出の無駄が数々指摘された。 その実行性には大いに疑問もあるが、マスコミや世論の意見も無駄を省くという一点においては同じ流れの上にある。 行政の無駄遣いというのは、結果として税金を無駄に垂れ流してい…

電子書籍の次の展開を読む

徐々に広がりを見せている電子書籍であるが、先日はamazon社が日本の出版社に向けて提示した電子書籍サービス(キンドル)の契約内容が衝撃的なものとして報道されていた。(asahi.com:http://www.asahi.com/culture/update/1107/TKY201111070686.html)あ…

さよならam/pm

2011年12月10日に最後まで残っていたコンビニエンスストア「am/pm」の2店舗が閉店した。 http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C93819696E3E0E29CE08DE3E0E3E0E0E2E3E38698E0E2E2E2 平成9年に経営悪化していた「am/pm」をファミリ…

「愛している」をなぜ言えない

女性が「愛している」という言葉を求めるのは、男性がそれを言わないため。 言葉自体は陳腐なものではあるが、男性として本当に好きな女性にそれを使うのは、なかなか勇気が必要である。 逆に言えば、気楽な酒の席でホステスに向かってその言葉を乱発するよ…

核家族から共依存家族へ

現状、独居老人は増加の一途をたどっている。 これは経済情勢の変化ではなく、寿命が伸びたことから来る社会構造の変化に伴う現象であると言える。 老人世帯を語る上では、核家族に触れなければならない。 核家族化が社会に認知され始めたのは行動成長期であ…

倫理無き自由競争の果て

自由競争は頑張った人が報われる。頑張った人が報われるのは原則として正しいことである。 私もまさにその通りだと思う。ただ、それを無制限に認めた場合には社会の格差は固定される。 その格差が固定された社会ははたして住みやすい社会なのだろうか? その…

懐の深さ

人間的な深みを表す言葉として、「懐が深い」と表現することがある。 元々は相撲における腕と胸の間の距離が長くて、廻しに手が届きにくいことから使われ始めた言葉ではないかと思うが、正確なところは定かではない。 懐が深いと言われる人は、直接的な意味…

質と量

質量とは、重量とは異なり引力の影響を除外した概念である。 1(kg)の物体に1(m/sec)の速度を与えるに必要な力が1(N)である。。。などとそんなことをここで言うつもりはない。物事の質と量について考えてみたいと思った。 質は「quality」で量は「quantity」…

従軍慰安婦問題は国内闘争

少し前の話ではあるが、民主党の前原政調会長が韓国に対して従軍慰安婦問題で若干歩み寄りを見せ始めていた。 一方で、国連においては日本政府方針として解決済みと対応を拒絶した。 正直なところを言えば、個人的には未だにこんな問題を議論し続けているの…

常識の打破(その2)

(その1からの続き)状況の客観視が仮に為されたとしよう。その重要性については前回のエントリにも書いたが、だからと言って現状を打破できるわけではない。知ったものを如何に生かすか。そこが問題となる。 現実には状況の客観視すらできないままに、それ…

パトロン行政の是非

パトロンとは、保護者や後援者を意味する。芸術や芸能あるいはスポーツの世界に多く、古くから芸術家はその援助を得て様々な名作を生み出してきた。すなわち、極論を言えば芸術とは金持ちの道楽の遺産でもある。 (wiki:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%8…

男らしさ、女らしさ

性差としての「らしさ」を強調することはめっきり減ってきた。 というか、「男の娘」だとか男性の女性化が著しい世の中でもある。 これがジェンダーフリー教育のたまものなのか、それとも社会の成熟の生み出した結果なのかについてはいろいろな意見もあるだ…

常識の打破(その1)

現状を変えたいと願う人は多いだろうが、それを打破したと自慢げに語る人はかえって胡散臭く感じられるものである。 人が現状を変えたいと願う理由は、現状に満足していないという認識に立脚している。 それは、自己認識であり願望と現実の狭間の大きさが望…

インフレ政策に舵を切ったユーロ

日米欧の中央銀行が、欧州の金融危機に対応してドル資金の供給に踏み切った。 これがポジティブサプライズであったことは、世界中の株式市場の評価が明確に示している。 欧州金融危機は、マクロに見ればユーロ参加各国のソブリン危機(国家信用の危機)である…

性善説・性悪説

世の中には、人の本性について2つの考え方が並立して存在している。 それは、性善説と性悪説である。 前者は、人の存在はそもそも「善」であり、その善を伸ばすことにより社会をよりよくしていこうとするものである。 後者は、人の存在は基本的に「悪」であ…