Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

技術論

何故専門家の言葉が響かなくなったのか

テレビ番組には毎度毎度、数多くの多彩な専門家が登場するが、本当の意味で信頼できると思える人はそれほど多くない。番組を面白おかしく盛り上げるためであったり、あるいは極端な持論を主張する人たちが数多く登場し、世論に感情的な反応を振りまいていく…

PCR積極派と抑制派の議論を整理する

ネット上では、PCR検査を韓国やドイツのように積極的に行ったほうが良いとする意見があると同時に、現状日本政府が進めている感染者との濃密接触者や肺炎等の症状が明確な人に絞るのが良いという意見が出ている。 両者の間では感情的であると思えるほどの対…

理系と国語

理系にも国語が重要なことか取り上げられていたが(能力の高いプログラマーほど数学力より言語能力が高い | ナゾロジー)、同様に文系にも数学は重要であると私は考えている。かつての大学入試(特に国公立大学)では基本的に全ての教科の試験を課し優秀な生…

タワーマンション考

タワーマンションの林立と言う現状と、その弊害を指摘する声が出ている(タワーマンションに法律で即刻禁止すべきとの声 ヨーロッパの多くの国では法律で規制|ニフティニュース)。社会的階層を暗喩するマンションの高層階争い(タワーマンション住民を苦し…

AI・ロボットで少子化対応宣言すべき

実質的な移民政策(日本政府が「本格的な移民政策」に踏み出したと言える理由(毛受 敏浩) | 現代ビジネス | 講談社(1/5))とも揶揄される外国人受け入れ政策が進められている。外国人受け入れに動かざるえない一番の理由は安い賃金で働く労働者の不足(…

職のない時代

1年程前に関連するエントリを書いた。 人ならざるものとの競合:http://d.hatena.ne.jp/job_joy/20140411/1397228176 今、多くの職業がコンピュータまたはそれによて操作されるロボットにより取って代わられることが危惧されている(http://biz-journal.jp/2…

人がネックとなる社会

ITが我々の生活に置いて役立っているかどうかをall or nothingで聞いたならば、私は「当然役立っている」と答える。コンピュータ無しに現在の仕事は意味をなさないし、当たり前の情報伝達や情報収集はITインフラに大きく依存している。だから、基礎部分ではI…

燃料電池車

トヨタが燃料電池車「MIRAI」を発売すると発表した(http://getnews.jp/archives/705915)。ガソリン車から燃料電池車へのレジュームチェンジが容易に進まなかったこともあり、合間にハイブリッド車を挟んでの流れではあったが、先んじて燃料電池車開発に向か…

生物エネルギー

ウエアラブルな機器(ウェアラブルコンピュータ:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF)が徐々に広がり始めている。メカニカルな意味での典型は腕時…

斜面崩落

広島県での痛ましい災害の被害に遭われ亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、避難を余儀なくされあるいは負傷された方々の少しでも早い回復を願ってやみません。 さて、日本は山地が国土の大部分を占め平野が非常に少ない(国土の約14%)国家である(ht…

絶滅危惧食材再生国家

世界では乱獲のために絶滅の危機に瀕しているとされる生物が少なからず存在する。鯨の問題(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8D%95%E9%AF%A8)については感情論や哲学的な視点の違いが対立を引き起こしているようだが、マグロやウナギの場合には確かに必要以…

自律兵器

SF小説などの世界では随分昔より当たり前のように実現している自動車等交通手段の自動運転ではあるが、ほんの少し前までは遠い夢の技術でもあった。元々、自動的に運転させるというメカニカルな部分は既存技術と大きな差異はないためさほどの障害ではなかっ…

デザイナーベイビー

技術が先行し、倫理が後を追いかけるというのは工業化の幕開けと共に今も続く一種のお決まりである。利便性追求の先に新しい技術が考案され、倫理的検証は後回しにまず実用性のチェックが行われる。もちろん最終的にそれが社会に広まるかどうかは、技術を生…

神の定理

これからの激動の社会を生き延びていくために最も重要なことは、「知的柔軟性」を身につけることだと私は思う。勉強でも研究でもこれまでの流れとしては、基礎においては多くの知識を覚え応用に至れば一つの真理を追究することが大きな意味での傾向であろう(…

見えないガラス

少々旧聞になってしまうのだが、日本電気硝子が「見えないガラス(http://www.neg.co.jp/JP/technology/focus3.html)」というものを昨年末に開発・発表している。もともとガラスは見えないものではないかという話はさておいて、この見えないガラスとはガラス…

立体映像

とりあえずは動画を見ていただきたい。これ自体はyoutubeに投稿されたものなので、決して解像度が高いわけではない。また、8Kテレビは今話題の4Kテレビ(3840×2160)よりも高解像度(7680×4320)を映し出すものであるが、このレベルになるとわざわざ立体を謳わな…

便利さの先に何を求めるか

文明の発展は、あるレベルまでは自然からの脅威を避ける子とを目的とする受動的なものであった。しかし、発展が最低限を超えると次の目的を探し続ける。一部においては発展そのものが経済という名を借りて自己目的化し、社会がそれを受け入れる側に位置する…

宣伝ゲームの果て

シャープのプラズマクラスター製品が、実際には宣伝されているような効果がなかったと再発防止命令を出された。 <プラズマクラスター掃除機、効果なし…消費者庁(http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121128-OYT1T00555.htm)> そもそも、それを言い…

脳のカスタマイズ

スポーツにしても芸術にしても、あるいは職人などの技能者にしても、その技術をふんだん無く発揮させるためには身体に覚え込ませると言った繰り返しの訓練が必要だが、それは結果的に脳をその技術に適したようにカスタマイズしていることに繋がるのであろう…

復興人工台地論

津波被害があまりにも鮮烈であったこともあり、高台への疎開が実質的な施策として決まってしまったのではあるが、自分の土地に心ある人たちはなかなか離れられない。特に、東北地方の漁村などでは移動によるコミュニティの崩壊が重大な問題ともなりかねない…

ヴァナキュラーな生活

まだそれほど社会的に知られている言葉では無いが、「ヴァナキュラー(VERNACULAR)」という概念がある。アメリカの建築家であるバーナード・ルドフスキー(wiki:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83…

自然信仰

世の中には、自然のままが最も良いという信仰がなかなか根強い。しかし、完全な自然が人間にとって優しいというのは空想に過ぎない。基本的には自然に人間が手を入れることで、バランスの良い共生状態を作るのであって、人が手を加えないと言うことは自然か…

創作の意味

創作に関しては何度か触れてきた。[創作とは(http://d.hatena.ne.jp/job_joy/20111218/1324135932)創作者と消費者(http://d.hatena.ne.jp/job_joy/20120329/1332971926)]創作とは新しい何かを作り出すことであるが、多くの場合には全くの新規なものを…

ネット上の人格

少し前の話ではあるが、フェイスブックがアメリカのNASDAQ市場に株式上場を果たした。もっとも、この巨額の上場は少々バランスを欠いていると各所から言われた。と言うのも上場時の時価総額がグーグルの倍にもなるのである。一般的な常識で考えればさすがに…

深海エレベータ

脱原発の運動が力を持つ最も大きな理由の一つとして、現状において放射性物質の処理方法が存在しないというものがある。それは現状の技術力が放射性物質を安全に扱うには不十分であると言うことである。それでも、原発の経済的側面に魅力を見出した人たちは…

softCAS

テレビの地上デジタル化のそもそもの目的は、電波の有効利用と活用にあるとされる(Dpa:http://www.dpa.or.jp/chideji/faq/faq.html)。しかし、衛星からの通信を用いずに地上でデジタル波を飛ばすのは、地方TV局の存続が理由ではないかという噂もある。基…

車内センサの充実

京都で痛ましい事故が立て続けに発生した。まずは、被害に遭われた方々のご冥福をお祈りしたい。 最初の事故を受けて、てんかんに対する世の中の目は間違いなく厳しくなるであろう。事故の状況については今後の事故調査によりある程度は明らかにされるであろ…

決めつけ

「決めつけ」という言葉にはどちらかと言えばネガティブなイメージがついて回るが、それは決めつけた内容が実は間違っていたという事例が多いことを私たちが感じているから、あるいは間違っていたケースのみが記憶に残るからではないかと感じている。 現実社…

安全率

「安全率」という言葉がある。人間の行いには完全はあり得ないからこそ想定される係数だ。言い換えれば「余裕度」でもある。 この係数は、技術の世界以外にも社会のあらゆるところで用いられている。率という数字では用いないかもしれないが「余裕を見て。。…

原子力保安院と公務員

先日、国会の福島原子力発電所事故調査委員会(http://www.naiic.jp/)における保安院長や斑目原子力安全委員会委員長の答弁を見る機会があった。その責任感の低さについては、様々なメディアが既に批判しているのでそれをご覧いただければいいと思うのだが…