Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

遊びといじめ

遊びの範疇は幅広い。極論を言えば、殺人すら主観的には十分遊びになり得る。かつて今のように人権が確立していなかった頃には現実に遊びで殺人が行われていたし、今でも法の陰でそれが行われることがある。だから「遊び」と「いじめ」の間に二者択一など有…

想像が生み出す限界と未来

反原発デモなどを巡る議論が盛んな状態ではあるが、実際には原発容認派と原発即時撤廃派の間には議論と呼べる接点はほとんど存在していない。お互いに考える思想を声高に叫んでいるケースが多く、議論をツールとして妥当な結果を生み出そうといった建設的な…

ヒット間違い無しの商品

こんなニュースがあった。「NHK、受信料7億3700万の支払い求めホテル3社を提訴(http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120727/ent12072719120016-n1.htm)」 NHKの受信料については放送法に規定されており、NHKの放送を受信できる受信機(要する…

アングラ化する欧州

ECBのドラギ総裁が、欧州危機に際してあらゆる手段を執ると発言した(http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK817154420120727)ことを受けて、欧州の株価は一気に大きな上昇をした。現実には、ギリシャ問題には触れずにスペインやイタリアの救済…

オリンピック男子サッカースペイン戦

昨晩は久しぶりに興奮してしまった。ここに至るまで、下馬評として男子サッカーチームのそれは決して高くなかったし、私もそう考えていた。優勝候補の一角のメキシコにも親善試合で勝ち、勝負に全くならないとは思っていなかったものの、これほどのサッカー…

ティーチャーズドリーム

学校教師の質の低下が叫ばれて久しいが、別に昔から学校の先生が全て良質であったわけでもない。加えて、学校教育が一方通行であった時代であれば容易にできたことが、双方向を目指し始めた現代では必要とされる教師レベルもおそらく向上している。 別に今の…

平等が鬱を生むのではないか

潜在的な患者も含めると、日本国内だけでも鬱病患者は数百万人いるとも言われる(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2150.html)。鬱の症状自体は昔から潜在的に多く存在したと思うが、それが社会問題になるのはそれが社会的弱者として切り捨てられるのではな…

ネガポジ

青年の自殺が増加しているとメディアで良く報じられるようになった。あるいは、面接で落とされ続けることで自殺を考える人の話なども書かれている(sankeiWEB:http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120610/wlf12061008010003-n1.htm)。 確かに就…

メディアミックスは底引き網か

メディアミックスとは一定の人気を得た作品を他のメディアでも複合的に売り出す手法を言う(wiki:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9)。そのスタートが漫画であろうが、アニメであろ…

一年を振り返って

まずは、1年間おつきあいいただいた皆様に深く御礼を申し上げます。 1年前の7月23日から書き始めて、ちょうど一年が経過しました。とりあえず、1年間は毎日更新しようと決めて臨んだわけですが、本当に1年間続けられるとは正直言って思ってはいませんでした…

閾値

人生は様々な事象の閾値との関係で決まる。平凡と言われる人生は物事をギリギリまで追いかけない事で実現し、社会的な成功はその逆によって得られる。もちろん、思いつきがちょうどその限界値であるような偶然があれば人も羨む結果となるかもしれないが、そ…

雰囲気

KY(空気読めない)とは、少し前から言われるようになった言葉ではあるが、その場の雰囲気を忖度して適切な行動が取れないことを示している。その先には、気配りや配慮のできない人間性を揶揄することや能力の不足を意味しているのだろうが、一種その場の雰囲…

歴史的事実ではなく意志

尖閣問題、慰安婦問題、南京問題、その他、東アジアを巡る諍いについては枚挙にいとまがない。歴史的な事実関係を追い求めればそれなりの成果は出るだろうが、もはやリアルタイムを知る人がほとんど残っていない中でいまいちインパクトが弱い面もある。 こう…

自然信仰

世の中には、自然のままが最も良いという信仰がなかなか根強い。しかし、完全な自然が人間にとって優しいというのは空想に過ぎない。基本的には自然に人間が手を入れることで、バランスの良い共生状態を作るのであって、人が手を加えないと言うことは自然か…

文明のネックは電気

震災後の計画停電や原発かどう問題などを経て、私達は電気の大切さを再認識させられることとなった。未だに議論が続いているのは電気の質と量である。 生活を考えてみれば、電気に大きく依存していることが非常によくわかる。家庭生活も工場生産もその大部分…

ふたりの距離感

人と人の距離感はいつの時代にも難しいものである。距離はアバウトに二人の関係の深さを意味するが、それは時と状況により変化するなんて話は誰もがよく知るところであろう。 距離が離れすぎれば心離れを心配し、距離が近すぎれば束縛を疎んじ、ちょうど良い…

領海は領土と等しい

日本の領土は非常に狭く、これだけの人口を抱えていくには不十分であろう。しかし他方で領海は非常に広く、排他的経済水域をを考慮するならば世界でも有数の面積を誇る。 現実に日本の領海やEEZ(排他的経済水域)に様々な鉱物資源などが存在することは既に…

悪が必要な時

世界経済は、需要の奪い合いの時期に入った。これまでも需要の奪い合いは常に存在し続け、戦争という形でその勝負を決する動きは幾度となくあった。初期には植民地を奪い合いそこから簒奪した安い資源を使って別の地域に効果的に売り込むこと、そして近年で…

妥協と間伐

恋愛においても結婚においても抱く期待は高けれど、その要求レベルを獲得できる人はそれほど多くはないだろう。もちろん、付き合ったり結婚後に新たな魅力を見付けるケースもあるだろうが、多くの場合には嫌な面、気に入らないことを見付けるものでもある。…

番長復活論

大津市のいじめ問題は次々と新しい情報がもたらされてくるが、今ひとつどの情報が真実か判りかねている。ただ、はっきりと言えることは教師・校長・教育委員会の責任感のなさであろう。本来、教育だけでなく子供を守る立ち場にあるこれらの職責の人たちの責…

法人減税のチキンゲーム

日本の現状を見ると、国家財政が借金を積み重ねているのは間違いない。国内的に言えば誰かの借金は誰かの資産であり、国家の借金(正確に言えば借金から資産を引いたもの)は国民と国内企業の資産となる。近年のデフレを経て国民の貯蓄は若年層を中心に減少…

リ・バブル

少し先の話を考えてみる。別に今すぐというわけではないし、あるいはずっと来ないかも知れないことでもある。それは、世界経済が低迷して日本のみが好景気だというある種夢のような状況だ。 アメリカが現在の基軸通貨を捨て去らず、中国が無謀な戦争に打って…

日本の衰退は世界のメリット

最近、韓国の日本に対する嫌がらせは正直言えば度を超しているなと感じるが、それは日本を遣り込めることが彼らのメリットであるからでもある。現時点では、竹島問題や慰安婦問題などの直接的な経済的メリットを得られるものではないのだが、それでも徐々に…

アンフェアを行きすぎた形で是正する

大津市のいじめ事件が世間を賑わせている。ネット上では、いじめたとされる生徒達の実名ばかりかその親族の構成まで暴露されている。ネット上の情報収集は、数多くの人が義憤心で共同作業することによりクラウド的な効果が発揮されて、ある意味効率的だ。 バ…

官僚・国民・政治家

日本という国は非常に不思議な国家である。この感想は、なにも外国から見た場合の時のことを言っているわけではないし、不思議が悪いと決めつけているわけでもない。ただ、世界の他の国家とはかなり違うイメージは日本人自身も持っているのではないかと思う…

経済学村は原子力村に勝る

福島原発問題を機に原子力村という言葉が大きくクローズアップされるようになった。産官学の馴れ合いとして捉えられているが、何のことはない専門家達による利益の配分システムである。社会が必要とする専門的な事業であり、それを執行するためには携わる専…

創作の意味

創作に関しては何度か触れてきた。[創作とは(http://d.hatena.ne.jp/job_joy/20111218/1324135932)創作者と消費者(http://d.hatena.ne.jp/job_joy/20120329/1332971926)]創作とは新しい何かを作り出すことであるが、多くの場合には全くの新規なものを…

誰のために生きる

自分のために生きるという人も少なからずいるだろうが、それでも多くの人は誰かのために生きるのだと主張する。もちろんそれは一生を誰かに捧げるという意味ではなく、他者との人生の共有を通じて自らの人生を考えるという意味だと思う。だから、ある時には…

水戦争

石油の枯渇が議論されていたのは遠い昔、、、ではなく、常にその危機感が煽られ続けたのは、石油メジャーによる価格維持戦略だという話はそれなりの妥当性が感じられるものである。もちろん徐々に掘削が困難になったり品質が低下して行くであろうためコスト…

期待

周囲からの期待は重荷にもなるが、パワーの源にもなる。まず最初に思い当たるのはこのあたりであろうか。周囲の期待が自分の想定よりも高すぎればそのギャップは重荷になるだろうし、低すぎればモチベーションは上がらない。結局、自分の能力に見合った期待…