Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

2020-01-01から1年間の記事一覧

建設的な議論がなぜできない

国会の議論やSNSでの炎上覚悟のやり取りは、今のままではいずれも建設的な議論とはなりえないことは多くの国民が身に染みて理解しているだろう。国会における与党も与党だが、野党はそれに輪をかけて議論の素養がない。と言うか、そもそも建設的な議論をしよ…

中国の不動産暴落は来るか?

中国の不動産バブル崩壊を謳う情報が、今年の秋ごろから非常に多くなった。私も以前より今のバブル崩壊は、金利の上昇か不動産バブルの崩壊により生じるのではないかと書いてきた。秋ごろからの騒動は、中国不動産大手の広州恒大問題(【バブル終焉】巨大不…

コロナ禍による人口減少

以前私は、ロックダウンによる出産数増加について書いた。短期的なそれは可能性として十分にあると今でも思う。しかし、これだけ長期化すると出産数は逆に大きく減少する方向に行くだろう(焦点:コロナ禍が深めた欧州内の格差、南欧で出産減少 | ロイター)…

株式バブルとコモディティサイクル

私は現在の株式市場がバブルであると認識しているが、これはいくつかの情報を基に判断したものである。もっとも、現在のように過去にないほど資金がじゃぶじゃぶの状態ではそうした統計データは役に立たないという考え方もできよう。実際トレーダーが債券投…

逆アヘン戦争

意図して進められているものとは思わないが、アメリカでは大麻(「大麻合法」の州がアメリカで続出している事情 | The New York Times | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準)だけではなくその他の麻薬までが合法化される州が出ている(オレゴン州、ハ…

生産回復と消費停滞

コロナウイルス感染による死者数は、日々広がりを見せている。ワクチン開発に関するポジティブな情報はあるものの、ワクチンが有効だとしても世界に広がるには時間が必要である(再送-ファイザーのコロナワクチン生産目標下げ、供給網の課題が一因 | ロイタ…

ゾンビ教授が大学を亡ぼす

日本の大学ランキングが低迷していると言われて久しい。日本でも多くの大学が、ここにきてランキングアップを目指して対応を始めているが、一足飛びに上がるものではない。こういう状況に陥った理由には数多くの要因(大学の乱立からくる研究費用の減少、定…

FBとTwitterの凋落予想

GAFAの時価総額はとめどもなく上昇している(米株式市場、GAFA+MSが時価総額に占める割合が史上最高に(Forbes JAPAN) - Yahoo!ニュース)。アメリカの株式指数が大きく上昇している(日本人だけが知らない、GAFAとアメリカ株の「終わりの始まり」(中原 …

ドルの退潮

株価は私の予想を超えて順調に上昇している。正直、ここまで好調さを継続するとは春先には考えてもいなかった。今回のコロナショックでは、私自身は二番底があると想定して株式には投資を行っていない。残念ながら予想は全く外れてしまったので、株式市場上…

中国の増長

私は以前から中国とアメリカの間で戦争が生じる確率はそれほど高くないと考えてきた。現代社会において武力的な戦争の経済的なメリットはそれほど高くないのが現実である。むしろ、経済支配(経済植民地化とも言う)により実質的な富の収奪を行う方が効果的…

コロナ感染が寿命を縮めるかも

コロナウイルスに感染して、無症状のままで終われば後遺症に可能性は高くないようにも思うが、軽症や重症になった場合には後遺症に悩まされることが既に報告されている。その明確な原因や機序については不明ではあるが、おそらくは体内の組織(血管や肺、脳…

ワクチン接種は義務化されるか?

ファイザー(米ファイザー、コロナワクチンの有効性95%と発表 治験最終結果(AFP=時事) - Yahoo!ニュース)やモデルナ(モデルナのワクチンも「94.5%の予防効果」―新型コロナ、克服への道に光は差したか | AnswersNews)のワクチンの効果が90%以上ある…

アメリカ大統領選挙雑感

あまりに混沌としていたためあえて大きくは触れてこなかったが、アメリカ大統領選挙はアメリカをどの様な方向に導くかという異なる勢力による内戦状態になっている。一つは大多数のメディアや新興勢力たる企業群を中心とした意識高い系のエスタブリッシュメ…

新型コロナの焦点は後遺症へシフト

新型コロナ感染症は世界中で未だ拡大している(新型コロナ 世界の感染者5212万人 死者128万人(12日午後3時) | 新型コロナウイルス | NHKニュース)。日本では第三波と呼ばれたりしているが、私は第二派であると考えているし海外でもそのように報道されてい…

マナー講師とツイフェミの類似性

マナー講師問題は、勝手なマナーを創作してそれをスタンダードにしていく(飯の種にする)人々(喪服に黒タイツはマナー違反? タイツはカジュアルとする葬祭マナーに…お坊さんの回答が話題(まいどなニュース) - Yahoo!ニュース)に対する反発から発生した…

第二次コロナパニック

欧米のコロナウイルスによる死者数がここにきて急速に伸びてきた(欧州感染第2波深刻に 仏、全国的なロックダウン検討、独などコロナ制限近く導入か | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト)。夏ごろに一時期その時点を第二派と…

世論分断を促進するマスコミファクトチェック

マスコミの発信する誤った情報や恣意的な世論誘導に対するネットの反撃は、マスコミ自身がファクトチェックを強いられるという状況を生み出すに至った(ファクトチェック - 毎日新聞)。これはマスコミの自己防衛的な対応の結果ではあるが、更なる分断を引き…

学者の世間知らず

学術会議問題について既に何度かに分けて私の考えは表明しているので繰り返すつもりはないが、ニュースなどを見ても大学教員と一般社会の持つ常識の違いについては多くの人が疑念を感じているのではないだろうか。もちろん大学教員にもいろいろな経歴の人が…

破壊芸術の価値は如何ほど

従来、芸術は創造することへの価値づけであった。ところがデュシャン(マルセル・デュシャン - Wikipedia)以来、創造以外の価値が新たに芸術に与えられたことは社会の広がりや多様性を考えれば間違いではないだろう。それらは現代芸術として花開き、今では…

中国はなぜ戦狼外交に走るのか

中国政府である中国共産党は、「戦狼外交(戦狼外交 - Wikipedia)」と呼ばれる外交スタイルを拡大している。インドとは深刻な国境紛争を繰り広げ、インド政府が民意に後押しされる形で許容する全面的な中国製品ボイコットが広がっている(中国ボイコットに…

金利上昇と不動産バブル崩壊、そして民主主義の試練

コロナ問題は、再びの冬を目前に欧州(独コロナ新規感染者急増、24時間で1万1287人 過去最多を大幅更新 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News)やアメリカ(米国のコロナ感染者、1日で7万9963人 過去最多 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News)で再活性化の状況(…

一部研究者の傲慢な態度が研究環境を悪化させる

様々な学会が批判の声明を出し始めた(6人任命拒否を「憂慮」 自然科学系93学会が緊急声明 [日本学術会議]:朝日新聞デジタル)。もちろん政府を批判するのが悪いとは思わないが、仰々しく扱うことで日本の研究環境はさらに悪化するのではないかと個人的には…

日本学術会議問題

また忙しさにかまけてエントリをさぼっていたが、たまには何かに触れておこうと表題について考える。私などは、縁もゆかりもない状態ではあるが、日本学術会議(日本学術会議|わが国の科学者の内外に対する代表機関)という組織が存在する。その詳細は既に…

残り続けるアベガー

今回辞任した安倍総理の将来的な再登板説もいまだに根強いが、その可能性はかなり低いと考えている。体調を理由に二度途中降板した実績はさすがに大きすぎる。今後はその知己を生かした世界首脳との仲を取り持つだけでなく、森元総理のように背後で調整する…

帰ってきた民主党は変われない

安倍総理辞任の報によりすっかり埋もれてしまった感もあるが、国民民主党が解党(分党?)して、立憲民主党と合流するという話が継続して進められている。最終的に新党を再び立ち上げるのか吸収という形になるのかはわからないが、元の木阿弥に戻ったことは…

品性の下劣さを露呈した人たち

安倍総理が持病の再発を理由に辞任された。安倍政権の政策には評価できる点もできない点もあったが、それでも長期に亘り国民の支持を得続けたという点だけでも、最高レベルの政治家であり総理大臣であったことは間違いない。まずは、「お疲れさまでした。当…

中国は食糧危機に陥るか

中国で、贅沢禁止令が再び出されたことに波紋が広がっている(習近平主席が突然の「贅沢禁止令」 権力闘争への発展あるか(NEWS ポストセブン) - Yahoo!ニュース)。これを対米方針に関係する権力闘争の一部としてみる意見もあるが、それ以上に中国の食糧事…

コロナ雑感

ここでの書き込みが遠のいて永らくコロナについても触れていないが、既に2月以降に書き連ねてきたことと大きく意見を変えることはない。唯一言えば、日本は民度での対応により死者数を抑えられると書いたことが、台湾やニュージーランド、あるいは韓国などに…

最近の雑感

ここのところ、かなり忙しくなかなか更新できなかったことをお詫びします。 米中戦争のステージが一つ上がったようだ(中国、米国に成都の総領事館閉鎖を要求-ヒューストン閉鎖に対抗 - Bloomberg)。 数年前よりアメリカは中国の膨張主義を快く思っていな…

追い込まれる中国、自滅するアメリカ

アメリカで広がる暴動は若干沈静化したようにも見えるが、平和的なデモ自体は欧州にまで波及するような勢いとなっている(全米各地でデモ暴徒化 欧州にも“飛び火”|日テレNEWS24)。ANTIFAの問題などについては、既にいろいろな人が書いているのでそれを参照…