Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

人生論

願望の位置づけ

人間、よほどの絶望に打ちひしがれていない限り誰しもが夢や希望を抱いている。夢や希望は遠くに掲げる目標であると思うが、それとは少々異なる意味を持つ言葉として「願望」がある。夢や希望と同じような意味として用いられることもあるが、時にこれらとは…

レッテルの効用

前回のエントリでレッテル貼りは思考停止である旨の内容を書いた。現実にこれが思考停止だと気付く人は決して少なくないだろうに、それでも行為はなかなか無くならない。理由として考えられるのは、レッテル貼りは同時に相手を貶め自分の立ち位置を高みにお…

素直に尊敬できること

尊敬という言葉は今の教育現場や育児の場面でどのように取り扱われているのであろうか。私は、社会を上手く回す一つの重要な概念がこの「尊敬」にあると考えている。尊敬というと仰々しい感じで受け取る人もいるかもしれないが、素直に相手を認めることがそ…

あけましておめでとうございます

新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、本年が幸多き年となりますことをお祈り申し上げます。 昨年は春先以降彫刻にチャレンジしようとじたばたとしたのですが、結局模型以上に展開して実現することができず力不足を痛感しております。…

賢者は足らずを知る

頭の悪い人ほど自己評価が高いのはなぜか(http://president.jp/articles/-/8654) 「頭の悪い」と評価するのはどうかと思う気持ちを抱いてしまうせいもあってか、頭の良い(高学歴)の人でも自己評価の高い人はいくらでもいるだろうし、統計的に背伸びをした…

与えうる人

飢餓状態が人の寿命を延ばすという話を最近よく耳にする(http://www.jbsoc.or.jp/old/event/magazine/pdf/82-05-04.pdf)。現実には生命に危険があるような飢餓を想定している話ではなく、過剰なカロリー摂取を控える方が寿命が延びるということが種々の実験…

保守ブーム

時代を背景にして、様々な思想が社会の中で流行り廃れていく。現時点では言えば、どちらかと言えば保守的な思想がブームになっていると言って良い。その理由は永らく続いたマスコミ主導のリベラリズムが言い続けてきた都合の良い虚構が広まってきたことであ…

社会を見る

私がこの場を使って様々なことを題材に書き連ねているのは、何かを書きたいという内的な衝動があるためで間違いないが、同時に社会をもっと知りたいという根源的な欲求を持っていることもある。「社会を知りたい」という漠然とした言葉は目的としては非常に…

生きる喜び

「生きる喜び」といった類の言葉が人生を励ますキーワードとしてメディアで取り上げられることも多い。私の感覚なので確かではないだろうが、おおよそ1年程度の周期でベストセラーになるような新書(あるいは文庫)版が書店の表に飾られている気がしている。そ…

知恵を着る

知識と知恵の関係については既に多くの識者が様々な場所で私よりもずっと濃密に論じている。それに比べると恥ずかしい限りではあるが、私も不十分ながら前に少し書いた(http://d.hatena.ne.jp/job_joy/20110807/1312703282)。社会における知識重視の弊害は言…

純粋と猥雑

私は人間とは本来が存在自体が猥雑なものであり、数々の心理的矛盾を抱える人間たちが曲りになりにも純粋さを目指すことにより社会的規律がもたらされる。猥雑さが勝れば社会には混沌が満ち溢れ、純粋さを追求すれば「水清きに人も待た住めず」と言った具合…

経年と柔軟さ

典型的な頑固親父という存在を、遠回しではあるが社会が許容しなくなってからどの程度が経つだろうか?あと10年もすれば「昭和の古い人たち」という呼称が頑固な世代として確固たる地位を築き上げるのかもしれないが、考えてみれば若ければ現状で30歳にもな…

活用と使用

時間、情報、人脈、これらの要素は人生において非常に重要であることは言うまでもない。ただ、重要だからと言って単にこれらを保持・収集しているだけでは、自己満足の足しにはなろうがそれ以上ではない。集め広げるのではなく、如何にこれらの要素を上手く…

自分に合う仕事

自分に合う仕事が見つからない。 世の中には「天職」という言葉があるように、自分に合う仕事があると考えている人は意外と多い。相性が完璧という仕事を求め続ける人はそれほど多くはないだろうが、自分に向いている(完璧とは言えないがそこそこのレベルで…

執着を忘れた世界

まずは、韓国旅客船事故の犠牲者の方々のご冥福をお祈りするとともに、少しでも可能性があるならば生存者が救助されることを願ってやみません。 最近特に感じることなのだが、世の中では執着心の薄い人の方が高く評価されているのではないかという気がしてい…

勘違い

不思議なものではあるが、おそらく社会の大部分は勘違いにより構成されており勘違いにより回っている。もし勘違いという言葉が今一つそぐわないならば、思い込みと言い換えてもいいだろう。ただ、「こうではないか」と考えた(推測した)ことをもって行動を開…

面倒な日常

完璧主義や潔癖症といった性向は、一部の天才にとっては問題とならないかもしれないがその他大勢の人においてはマイナスのイメージの方が強い。孤高に完璧主義を最後まで貫けるのであれば、これもまた一つの立派なスタイルであると思うが、得てして多くの場…

リテラシーもどき

馬耳東風(http://gogen-allguide.com/ha/bajitoufuu.html)はどちらかと言えばネガティブなイメージで用いられることが多いようにも思うが、現代社会において多くの人はむしろその能力を鍛えることに腐心すべきではないかとすら感じるこの頃である。世間では…

楽しいと言え!

不平不満や愚痴は世の中に溢れているが、それが現状を解決するどんな道具にもなりえないことは誰もが知っていることだ。むしろ負の感情は自分自身にダメージを少しずつではあるが刻み込んでいく。口から発したネガティブな言葉は、それが言霊という訳ではな…

当たり前

「当たり前」の語源は、「当然」の当て字である「当前」が変化したという説と、「分け前」が一人一人に当たる量として「当たり前」になったという説があるらしい(http://gogen-allguide.com/a/atarimae.html)。 しかし、現実の社会では当たり前のことなど世…

忘却と認識

時間が人の消してしまいたい記憶を融解させ、あるいは徐々に埃の中に覆い隠してしまうことは一定根の年齢に達したものなら少しは知っている。若い頃には年齢を重ねた人より体感的な時間の経過が遅く、理性的には時間が解決することはわかっていても受ける感…

失敗を認める

自らの失敗を認めることは常々多くの人にとって容易くできることではない。他人に迷惑をかけず自己完結できる内容であるならともかく数多くの人へ影響を及ぼす場合であったり、その上でタイミングまで逃したことを気づいてしまえば尚更である。決断は自己の…

意識と無意識の狭間

朝目覚める直前や夜眠りに入る直前の微睡(まどろみ)を意識と無意識の境界だとすれば、この時間帯や状況を上手く使うことが人生を楽しむために重要ではないかと思っている。睡眠学習(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9D%A1%E7%9C%A0%E5%AD%A6%E7%BF%92)など…

知の衰退

私たちは、生活の中で何かに感動しあるいは何かを楽しむ場合、感情のみで現象などを受け止めているわけではない。もちろん嬉しいとか楽しいという一義的な反応は感情に起因しているのであろうが、だからといって一時的な感覚を情動として全てを受け止めてい…

多くの人と付き合うのは罪悪?

処女信仰というのは現代においても一部根強く生き残っている現象だと思うが、生物学的には全くそれ自体に大きな意味はない。私たちは理想の相手に上手く出会う確率を適切に算出することなどできやしないが、時間をかけても見付けるのだという強い意思を持っ…

つながり

学校教育とは、社会が強制的に人と人の繋がりを作る仕組みである。学校の存在価値については橋下市長がメディアを交えて論戦を挑んだこともあり学習に力点を置いて捉えられがちではあるが、学習指導以外の多彩な面において集団生活故の関係性を学ぶ重要な機…

勝ち組と負け組

人生の勝ち組であるとか負け組であるとか言ったフレーズが、しばしば週刊誌や匿名掲示板では持ち出される。言いたいことはわからなくないが、勝ち負けを決めるのは競技などの第三者による判定があるものを除けば、本来は自分自身である。週刊誌などで語られ…

真面目にこつこつ

多くの政治家たちはこう言う、「真面目に働いてきた人が幸せに案れる社会にしたい」と。多くの母親は子供に伝える、「真面目に頑張っていれば、いつ川報われるのだ」と。先生は生徒達に教える、「真面目に努力することが最も重要なのだ」と。 あたかも、真面…

心を閉ざす

別に病ではなくとも心を閉ざしたくなる時は誰にでも存在する。心を閉ざすというのは自らが意図して外部との関係を断つことであるが、だからと言って隠遁生活を送るような積極的なものではなく、心理的な無反応による隔絶を図ろうとするものでもある。閉ざし…

神の定理

これからの激動の社会を生き延びていくために最も重要なことは、「知的柔軟性」を身につけることだと私は思う。勉強でも研究でもこれまでの流れとしては、基礎においては多くの知識を覚え応用に至れば一つの真理を追究することが大きな意味での傾向であろう(…