Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

人生論

他人事と自分事

川崎市で起きた痛ましい事件(川崎・登戸で小学生ら19人刺される。女児1人と男性1人、身柄確保の男が死亡(UPDATE) | ハフポスト)は、様々な問題を私達に投げかけてくる。例えば、この犯人を引き籠りの一人として、その文脈で対処法を考えるべきなのか、あ…

心理的潔癖症

潔癖症(潔癖 - Wikipedia)という言葉がある。過度な清潔さに限らず徹底的な行動をすることを示すキーワードだが、時に原理主義にも似た感覚を受け取ることがある。一方、最近は除菌クリーナー等の普及により従来潔癖症と分類されないような人たちも、ライ…

極論の心地よさ

戦前の日本もメディアを含めて、戦争に突き進む大きな流れがあったことは多くの人が知っているだろう。当時の情報ソースと言えば、政府からの発表に加えて新聞とラジオである。当時と比べれば、今の情報入手は相当容易になっている。政府は戦前と比べれば情…

思想戦争

米中がグレイウォー(灰色戦争:「Gray War(灰色戦争)」に入った米国と中国 米日豪印の4本柱に英仏を加えた4+2体制の構築が不可欠に(1/5) | JBpress(日本ビジネスプレス))と呼ばれる新たな冷戦(経済・情報戦争)に突入したとする認識が広がりつつある。…

悲しみの在り様

随分前だが、多少似たようなエントリを書いたことがある。 私は基本的に楽観主義者であり、日々を出来る限り楽観的に過ごそうとしている。そうする理由は、過去の経験から悲観的な精神でいることが人生にとってマイナスだと考えることによる。戦争なような身…

文化摩擦

多くの人たちは漠然とした願いではあるものの、世界中の人々が仲良く出来ればよいと考えていると思う。私自身も戦争なんてない方が良いと考えるし、国家間の争いは経済的なものや文化的なものも含めて少ない方が良いと思う。だが、現実には世界中で様々な摩…

共感を引き出す能力

能力が高くてその上性格も良い。理想の上司と評価を受ける人はまさにそんな感じの人であろう。だが、「理想」という枕詞が付く様に、一般的に両者とも兼ね備えている人はそれほど多くはない。ほどほどに能力があり、ほどほどに良い性格の人は一定以上の割合…

選択肢

幸せとお金に関する議論はいつもよく話題にされる。お金があるからと言って幸せとは限らないが、幸せを得るために適度なお金があった方が良いとは良く聞く話である。私の拙い人生経験でも、お金は幸せの目的とはならないが、それを得るための手段としては確…

推論力

才能の有無は、人々の話題として上ることもあるだろう。天賦の才(http://www.weblio.jp/content/%E5%A4%A9%E8%B3%A6%E3%81%AE%E6%89%8D)を羨むこともあるだろうし、努力する才能を称賛する声もある。本当の天才は両者を兼ね備えてこそだと私は思うが、秀才レ…

自分の正しさに懐疑的でありたい

美人の定義が時代とともに変わり、様々なファッションが生まれては消えていくように、あるいはかつての流行が少し形を変えて復活するように、社会が受け入れるものは変化し続けている。企業経営も、立ち上げ期と安定期では全く異なった手法が適切であるだろ…

客観的な自己評価

客観的な自己評価というものはなかなかに難しい。大多数の人間は、通常他人に厳しく自分に甘くなるのが常だし、仮に自分に厳しく接する人も等身大の自分を見つめているかどうかなんて良くわからない。と言うのも、自己成長や人生の戒めとするため厳しくして…

自慢と卑下

私は以前ある前任者から卑下が過ぎると良くないと忠告されたことがある。正確に言えば、卑下というよりは「謙譲が過ぎると」という意味だとは思うが、内心ではその忠告に強く反発した。関係を乱すほどの意味は感じなかったこともあり、面と向かって意見した…

スキルと人間力

例えば大学教員あるいは上司と呼ばれるポジションにいる人に、最も求められる能力は一体何なのだろうかと考えることが近頃増えた。学生や若手に何かをつかみ取らせる役割を担う立場の人のことである。既にここでも少し触れてはきたが、最も求められる内容は…

義務は社会が評価する

世の中には不満が溢れている。時には怨嗟の声となり、時には政治的に取り上げられ、あるいはデモという行動に至ることもあるだろう。だが、現代日本ではこうした不満は集中や暴発しにくくなっている。私自身応援しているわけではないが、SEALDs(http://www.s…

失敗・挫折教育

最近の若者は「我慢ができない」とか、「すぐにキレる」、あるいは「少し叱るとへこたれる」などという言葉を耳にするのは何も今だけの現象ではないだろう。正確な統計データを知っているわけではないが、50年までも似たようなことが言われていただろう。人…

完璧を追う愚

世の中では、おおよそほとんど全ての事象において表と裏の両面が存在する。普段から意識しているかしていないかは別としても、誰しもがその存在を認識しているはずだ。中には強固に「そんなものはない」と主張する人もいるだろうが、仮にそれを認識していな…

他者の夢を借りる

夢は自分で描くものだというのが多くの人の認識だろう。いや、わざわざこんなことを定義づけることすらおかしいので、何をくだらないことを言っているのかと思う人もあると思う。私たちは自分なりの夢を描き、そこに希望を見出し、そして夢に届かないことで…

努力の量では報われぬ

「努力報われる」バブル時代から39%減少(http://mainichi.jp/articles/20160917/k00/00e/040/201000c) 上記の様な横浜市のアンケート調査結果に関する報道があった。比較対象がバブル期とではあまり参考にならないような気もするが、そもそも努力が報われ…

持て余す気持ちの置き場所

橋本志穂、実母が亡くなったことを報告 ブログに寄せられた心ないコメントに怒り爆発(http://www.hochi.co.jp/entertainment/20160507-OHT1T50115.html) 熊本地震では、悲惨な被害の中にもいくつかの光明が見出されると共に、別の意味で問題とされるべき事…

大学教育が与える生き方

以前G型L型(http://d.hatena.ne.jp/job_joy/20141205/1417770764)というエントリを書いた。今後あるべき大学の姿を端的に表そうとしていたものだ。ただ、グルーバルかローカルかという分類は、私個人としてはしっくりといくものではなかった。 と言うのも…

政治的無垢性

政治腐敗や権力の暴走は悪であるが、政治的無垢性や論理的潔癖性は必ずしも善ではない。原発から沖縄、そして最近では安保関係と市民活動はある意味底堅く継続している。マスコミや一部リベラル系識者の好意的なバックアップを受けたそれは、見事に世論を動…

平等について

現状に置いて世界人類の全てが平等となることは、概念として存在しえたとしても実現することは甚だ難しいというのは多くの人が感じていることであろう。敢えて言うならば、誰もが平等であるべきという声を発する人は少なくないが、その多くには「自分が気付…

大人になるとは

大人と子供の違いがどこにあるのだろうかを考えるのは意外と難しい。まあ、法律上は決められていても大人のようでありながら考え方が子供と思えるケースにも遭遇するし、逆に大人びた子供というのもいる。だから実質的なそれをいくつからを大人とするの定義…

便利と豊か

「技術の進歩は人々を豊かにする」という考え方がある。それは一面において正しく、見方を変えれば誤っている。生産性が不足しているときには、技術の進歩は人々の生活を変えるきっかけとなるだろう。産業革命をはじめ、交通網、通信網、その他さまざまな分…

子供とネット

ホリエモンとひろゆきが「TVタックル」に出演し論破祭りを開催wwww(http://blog.livedoor.jp/itsoku/archives/45277231.html) 正論すぎる!ホリエモン&ひろゆきのテレビタックルに出演者阿鼻叫喚(http://www.yukawanet.com/archives/4894967.html) テー…

希望と反日

続けざまに似たテーマについて書くが、前回は韓国(バックでは中国)が仕掛けている「反日」戦が、彼らの思うとおりには進んでいないことを書いた。しかし、ここまで執拗に日本を貶めようとする動機の源泉が何処にあるのかは大変興味があることだ。 シンシアリ…

壊すことと創ること

世の中で血気盛んに大きなことを言う人の大部分は、自らがシステムなり組織なりあるいは概念なりを創ることに携わっていない。私もここでいろいろなことを勝手に書き連ねているが、評論家というものは得てして無責任なものである。全てがそうとは言わないが…

理想の在り方

万物の「理想」を真面目に追求しようとすれば、あらゆることを確実に遂行できる完璧な人間が求められるのかもしれない。ただ、現実に完璧な人間などは存在せず、すなわち万物の「理想」は体現しない。また、仮に完璧な人間が存在するとして、その人間からす…

イメージコントロール

年度末のドタバタの中、書くための気力が少し低下しており更新が進まなかったこと、深くお詫び申し上げます。まだ状況が完全回復とはいきませんが、少しずつ元の調子に戻したいと考えております。 さて、いきなりだが人は現実をイメージで認識し判断する(htt…

教育について

私に教育の全てを語るだけの知識も経験もありはしないが、それでも年齢に応じた程度には自分自身の考えは持つようになってきた。「教育」と言葉にすればあたかもその全てを言い表せそうにも感じてしまうが、「一生勉強」という言葉もあるように様々な教育の…