Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

技術論

技術と技能

近年の中国や韓国企業による世界市場の席巻は、日本のものづくりにおいて考えさせられる点は少なくない。現時点をもって日本のものづくりが中国や韓国に負けているなどと言うつもりはさらさら無いが、その差が大きく縮まっているのは間違いない。円高などに…

「美」について語ろう

「美」とは何か? そう問われて、即座に答えられる人はほとんどいないのではないだろうか。 一方で、「これは美しいか?」と聞かれればすぐに返答できることも多い。 誰しも「美」の定義について語るのは難しいが、「美」の有無について判断するのは容易なの…

創作とは

社会におけるあらゆる創作活動をまとめて話をすることが本当に可能かどうかはよくわからない。 にもかかわらず、それに触れるというのはちょっと虫が良すぎると言われれば全くその通り。 だから、こんな考えもあると思って聞き流してもらえると嬉しい。世の…

電子書籍の次の展開を読む

徐々に広がりを見せている電子書籍であるが、先日はamazon社が日本の出版社に向けて提示した電子書籍サービス(キンドル)の契約内容が衝撃的なものとして報道されていた。(asahi.com:http://www.asahi.com/culture/update/1107/TKY201111070686.html)あ…

ユビキタスの広がりが発信者を減らす

スマートフォンの近頃の普及はめざましい。 ちなみに、私は今のところスマートフォンを持つ予定はない。 ガラケーですらwebはほとんど使わないのだから、言わずもがなである。それでも、かつて坂村健教授が提唱したユビキタス社会の一端が実現し始めたと思え…

脳疾患としての精神病

精神病と言っても範囲は多種多様にわたる。 私個人としては、精神病は脳疾患というか脳の一部の機能異常が原因ではないかと思うのだが、後天的なそれが主にストレス等によりもたらされるのというのがなかなか事態を難しくしている。 本人も周囲も容易に病気…

2%成長論

理想的な経済成長やインフレ率は2%程度であるとは、様々な場面で言われることだ。 しかし、この2%成長とは実質的には成長ではない。現状維持を示している。 人間や社会は毎年2%程度成長して、ようやく現状維持を図ることができる。逆に言えば、大きな成…

デジタルの進歩がもたらすアナログの復権

コンピュータを中心とするデジタルの進歩は、人々の予想を超えるレベルで進んできた。 インターネットは、今や情報発信の最も大きな媒体の一つでもある。それは、アナログよりも手軽に入手でき、アナログよりも加工が容易で、アナログよりも保存に苦労しない…

メガソーラーって本当に良いの?

ソフトバンクの孫社長が推進を表明して一気に脚光を浴びた。 基本的に発電コストが高いことは知られている。太陽光パネルによる発電コストは火力発電などと比べても数倍高い。 また、太陽光パネルは製造に必要な電気量もかなり大きい。 そのことを持って、太…

ファッション化する技術

スティーブジョブズの引退は、アップルという一つの時代の終わりを告げるようなセンセーショナルなニュースであった。しかし、技術の最先端を走ってきたようなイメージの強いアップルではあったが、現実は必ずしも最先端技術のあくなき追求が今の成功に導い…

専門家は社会の相互扶助システムである

近年、専門家の評価はがた落ちである。医師、弁護士、教師、議員、、etc....あらゆる分野の専門家は信用ならない存在と化している。 それ故、専門家を縛り付ける制度はどんどんと複雑化していき、自己責任という名の社会コストは増えていく。元来、なぜ専門…

今後、食糧不足が発生するのではないかという大いなる懸念

まず、今も地球温暖化が真実だと考えている人はそう多くはないであろうと言うこと。 国においては未だにCO2削減25%という、ぽっぽが勝手にぶち上げた国際公約は堅持されている。しかし、元々は発展途上国の安い人件費などに抵抗するため、ヨーロッパの一部の…

うまくサボる技術

概念的には新しいものではないのだが、ノーマリー・オフ・コンピューターという概念がある。 要するに、処理が忙しいときにはきちんと働き、軽い処理の時には大部分を休ませてしまう。結果的に大きな省電力を行うという考え方である。これは、おおざっぱな面…

システムの「あそび」と柔軟性

今更ながら、中国の列車事故については考えてみたい。 元々背伸びしすぎた技術利用の中での問題であり、個別事象としては数々のミスや勘違い、能力不足などが今後発見されるであろう。あるいは、日本に対する言いがかりもあるかもしれない。しかし、私は今回…