Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

中国の嘘崩壊と疑惑の連鎖

 基本的に国家は嘘をつく。それはアメリカも中国も、そしてほかの国も基本的に変わらない。南京大虐殺(死者がないとは言わないが30万人と言うのは無茶苦茶である:南京事件 - Wikipedia)も、湾岸戦争(大量虐殺兵器はなかった:湾岸戦争 - Wikipedia)も、そして自称慰安婦(軍の強制は全体としてはない:慰安婦 - Wikipedia)も同じ流れの中にある。嘘が自分たちにとって都合が良ければ、ありとあらゆる方法を用いてそれを補強し追認するのだ。もちろん日本政府だって例外ではなく、何らかの嘘はあるだろう。ただ、多くの政府を否定したい人たちが考えるほどには今の日本政府は嘘吐きではない(嘘を吐かないと言うつもりはないが、モリカケや桜は政局狙いが露骨すぎてくだらない)。

 ただ、その何十倍も何百倍も中国共産党政府は嘘を吐く。チベットチベット問題 - Wikipedia)でもウイグルウイグル問題:時事ドットコム)でも今までずっと嘘を吐き続けてきた。更に、その嘘を事実へと塗り替えるためのありとあらゆる工作(教育、宣伝、圧力、隠滅等)を行う(「米がウイルス持ち込み」批判の香港学者ら、中国本土の反発で寄稿文撤回(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース)。その歴然とした事実を多くのメディアも人々も間違いなく知っているが、裏で多少の揶揄はしても積極的な声を上げる人は少なかった。俳優のリチャードギアはチベット問題に取り組んだため仕事を干され(リチャード・ギア、反中国発言でハリウッド追放 - シネマトゥデイ)、中国の暗部を指摘するメディアは締め出されてきた(CNN.co.jp : 中国、米主要3紙の記者を事実上の国外退去処分に)。当然、大部分の日本メディアは子犬よりも従順だ。ビジネスが何より重要な経済界に支えられた人たちは、それ故に中国の嘘を看過し続けてきたのである。だが、今回の被害を受けてその認識も流れも大きく変わるだろう。一般に、リスクは発生確率と被害程度の掛け算で算出される。そして、リスクの大きさがはっきり表れた今、中国の嘘に従うことはもはやメリットがなくなった。

 

 ところで、一般的に特定の国のみが強弁として嘘を吐く場合であれば、その国が世界中から糾弾されて終わりである(実際には嘘を認めることなくグダグダになることが多いが)。だが、その嘘が第三国にとって都合が良ければ、本来は強弁である嘘を追認するケースが生まれる。これが過去から多くの国際的な葛藤を生み出してきた。例えば、上記の南京大虐殺では日本を押さえつけたいアメリカにとっても都合がよかった。同様に韓国の嘘を中国は全面的にバックアップしている。

 だが今回の武漢ウイルスにより、中国政府の組織的な嘘は世界中が看過できない存在へと変化した。例えば、ここでも何度も中国政府が発表する感染者数や死者数は嘘であろうと書いてきた。もちろん、傍証のみで明確な根拠がある訳ではない(正確に調べようがない:武漢市の病院、発熱外来に患者の列 複数の感染情報)。ただ、非常に厳格な情報統制を敷いているのはわかる。そんな中でも、ここにきて欺瞞の存在を補強する情報がいくつか流出し始めている(東京新聞:武漢の改善、欺瞞と医師が告発 習氏視察で隔離解除、検査停止:国際(TOKYO Web))。情報の中には事実かどうかをきちんと見定めなければならないもの(痛いニュース(ノ∀`) : 中国でスマホ1440万回線以上が解約…行方不明だった端末の一部は武漢の火葬場で発見される - ライブドアブログ)もあるが、情報交換から支払いまでスマホが必須の中国で、仮にこれが事実とすると考えるだけで恐ろしい事である(仮に事実であったとしても、1,400万人の全てが死者と言いたいのではない:武漢の部屋の明かりが消えていることを示す動画:https://www.youtube.com/watch?v=yEi3i7S0lGE)。

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 今回の武漢熱により、欧米は社会も経済も致命的と言えるほどの存在を受けている。中国が善意の国であれば不可避の自然災害として世界一丸となり協力しようという声も出るだろう。だが、現状ではその逆の声しか聞こえてこない(Ajay P Shetty 🚩🔱 on Twitter: "#ChinaMustPay #MakeChinaPay
Chinese are most consumate liers in the world. But this time they will not get away with it. There will be an entire economic & political realignment when #Coronavirus Epidemic is over. We need to rethink our economic dependance on China… https://t.co/JMt2SVGaNj"
)。これまでは明確な証拠がないということで見過ごされてきたものが、全て議論の俎上に上り始める(Morgan Ortagus on Twitter: "By Jan. 3, Chinese authorities had already ordered #COVID19 virus samples destroyed, silenced Wuhan doctors, and censored public concerns online. @SpokespersonCHN is right: This is a timeline the world must absolutely scrutinize.… https://t.co/4oCvBgihVp")兆候である。

 もちろん、自然災害だとすれば中国に全ての罪がある訳ではない。だが、今回生じた事態はこれまで世界が我慢し、目を瞑ってきたものを赤裸々に開陳し、そのまま許容し続けることを困難にしてしまった。もはや、中国は世界中から善意の国としての認識を受けることはできない。経済によるアドバンテージを失い、むしろ心理的なディスアドバンテージを負ったのだ。これはどんな工作を用いても覆せない。仮に、一部政治家を金やスキャンダルの力で操ってもである。現在、イタリアを含めた欧州主要国や東欧諸国などに中国が救援の手を差し伸べようとしている(欧州などに医療支援隊を派遣する習近平の狙い:5Gなどとバーター(遠藤誉) - 個人 - Yahoo!ニュース)が、それが将来的な中国への感謝と支持を決定づけるはずもない。

 一種焦りとも思えるような、アメリカに対する強硬な姿勢(中国 トランプ大統領の批判に激しく反論 新型ウイルスめぐり | NHKニュース)は、その未来が容易に予測できてしまうからこその態度の表出ではないかと感じている(他にも習近平失脚狙い等の権力闘争もあるだろうが)。そのため、これは韓国などもよく利用する方法だが、関係ない情報を山ほど流し事態を混乱・複雑化させることで、問題の拡散(責任の曖昧化)を図る方法であると見ている。

 

 さて、一部では武漢の研究所等からこのウイルスが漏れた(新型コロナの正体、やはり“人工的”ウイルスか 中国当局「荒唐無稽で無知だ」と否定も…米専門家激白「分子にある4つの違いは自然に起きるものではない」(夕刊フジ) - Yahoo!ニュース)のではないかと言う疑惑が出続けている(新型コロナウイルスは中国の生物兵器から流出?! 米国ガン研究所の専門家が陰謀論を全否定|FINDERS)。ただ、アメリカですら事実を検証することは不可能である。生物兵器として開発された可能性はないと私は考えるが、研究のためにウイルスの改変を試行していた可能性は考えられる。それを取り扱いの不備により流出させてしまったとう説になる。でも、それを認めてしまえば中国は世界中からの賠償請求を受ける。すなわち、どんなことをしても決して認められない。

 新型コロナウイルスも、元々自然界に存在していた可能性のほうが遥かに高いが、問題はそれを世界がどう見るかであろう。金で操られる途上国や専制国家を除けば、中国の言うことを信じられないと考える国がほとんどになった。そこに疑惑があれば、追及する声が上がっても何らおかしくはない。そして、もし調査団が中国に入れば派生的にそれ以外の情報統制の事実が暴かれてしまうため、中国は決してそれを受け入れられない(受け入れるということは、政変を意味する)。だが、それを世界は隠ぺいと捉えるだろう。

 

 さらに言えば、過去の言動に対する疑惑も広がっていく。アメリカも日本も政府方針として脱中国の流れを加速させ始めた。徐々にではあるが、経済面での忖度が減少していくことになる。また、アメリカとしても日本を抑え込むために中国を使うより、中国を抑え込むために日本を利用したほうがメリットが出始めた。これは希望的な観測であるが、これまで日本を抑え込むために中国が吐いてきた嘘(それを間接的に放置してきたアメリカ)が露呈することもあると思うのだ。

 もちろん、日本に対するもの以上にチベットウイグルの問題がクローズアップされる。先ほども書いたが、アメリカと日本が中国との間に壁を作り始めたところ、それを挽回するために欧州に食い込もうとした。だが、その計画は今回の被害を受けて間違いなくとん挫する。いくら中国が自分たちの責任ではないと抗弁しても、欧州の人たちからすれば感情的に受け入れられない。経済的メリットを反感が上回るのだ。

 

 正直、欧州での感染の広がりに関するペースは私の予想を超えている。日本以上に蔓延するであろうことは予想できたが、イタリアやスペインほどの感染爆発と致死率の上昇は想定できていなかったと言ってよい。同じものが、現在イギリス、フランス、ドイツ等の欧州各国並びにアメリカでも進行している。更には、中東、東南アジア、アフリカと全世界に広がっている。温度上昇や湿度に期待するのは難しそうだ。これにより世界中の景気が落ち込み被る経済的ダメージは、天文学的なものになるだろう。そこに、上から目線で中国が出て行って何かを言っても誰が素直に受け入られれるだろうか。貰えるものだけ貰い、掌を返すのが想像できてしまう。

 この先の展開が完全に想像できるわけではないが、中国が受けるダメージは、経済的なもの以上に心理的な関係悪化が大きくなるだろう。

 

(3/23:12:00追記)何となくの私の勘だが、韓国がそろそろ感染爆発しそう。来週には毎日二桁の死者が出始めるのではないか。ただ、PCR検査を抑止し感染者数はそこまで爆発的には増やさないだろう。