話術が巧みになるには
大原則は才能と性格だ!
と言ったら身も蓋もない^^;
ということで、巧みな話術を操ると言うよりは、今よりもマシになるための方法を考えるってことになるわけだが。
ところで、そもそも話術が巧みとはどんな感じなんだろうか?
自分が巧みかどうかなんて客観的に知ることは容易ではない。
でも、巧みな人を見分けることは出来る。
問題は、どの部分をもって巧みだと感じるのか?
そして、どこを変えればそれに近づけるのか?
いや、もっと言ってみよう。
巧みであればどんなメリットがあるのか?
基本的に話術が巧みな人は、話題が豊富だ。
しかし、その逆が言える訳ではない。話題が豊富であっても話術が巧みとは限らないのだ。
そう考えれば、話題が豊富であることは一つの条件ではあるが根本の素養ではないと言うことになる。
次に、話術が巧みな人は自分の持ちネタではなくても上手く話すことができる。
それは、一方的に一人で話しているわけではないと言うことにあるのだろう。
もちろん、一部には一人で話して面白い人もいる。しかし、それを最後まで貫き通せば、もはや会話ではない。芸人になってお金を取って、、、となってしまう。
また、話術が巧みな人は必要以上に話さない。
雰囲気をコントロールする能力、会話をコントロールする能力が高いのだ。
緩急自在と言えばいいか。自分が話した方が良ければネタを出せる。引いた方が良ければフォローに回る。会話が暴走しそうなら方向を変えるための術を知っている。
要するにあらゆる技術を駆使して、会話をコントロールしているわけだ。
だから、口の滑りが良くても、あるいは話題のみが豊富でも、それで話術が巧みになれるわけではない。
微妙な駆け引きが出来るようにならなければならないのである。
だとすれば、何が重要か?
私が思うには、
会話の流れを読めること。
聞き上手であること。・・・相手を気持ちよくさせるように気配りをしていること。
相手が話す内容に困ったときに、新しい話題などを提供して誘導できること。
こんな感じではないだろうか?
これができるためには、、、、精神的な落ち着きというか、余裕が必要となる。
その上で、あくまで上から目線ではなく、相手を気持ちよくさせることに徹する。
だから、相手がおしゃべり好きなら、出来るだけ気持ちよく話せるようにする。
相手がおとなしければ、ウィットに富んだ話題を提供する。
これは、もはや人生経験から生まれる人間力と言っても良い。
もちろん、若い時から話術の巧みな人は確かにいる。
だから、それはその人の才能なんだと思う。
才能に劣る人は、それを埋めるために人生経験を積むしかない。
その上で、、、、では話術が巧みで面白い話が出来れば、どんなメリットがある?
と考えると、、、、これまた困る。
能力のあるセールスマンは、必要以上に話さないと言う話は先に触れた。
会話も、いつもいつも話題を提供し続けることもできないし、仮に出来たとしてもそれはそれでマンネリになってしまう。
だから、話術が巧みではなくても良い。
それよりも、相手のことを思いやりながら接する。
実を言えば、最も大切なのはそこなんだろうと思う。
「人は言葉の中身を信用するのではなく、言葉を発するものを信用する。」