Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

公共事業を命名権付き工事で民間に。。はどう?

近年、日本は公共事業を削減しまくってきた。
理由は簡単、社会福祉費用が毎年1兆円ずつ増えているので、それをどこかで吸収しないといけないからと言うのだ。
その理屈はわからなくはない。限られた予算の中では何かを増やすためには何かを削らなければならないことなど、小学生にでもわかる理屈ではある。
でも、大切なことが一つある。それは、社会福祉費は経済をほとんど活性化しないということである。お金の流れがあまり広がらないのだ。

日本経済を効果的に活性化させるためには、経済を連鎖させる新たな産業の発展をさせるか、あるいは従来型かも知れないが公共事業が必要だ。

新たな産業の発展は、もう何十年も前から言われているものの未だに大きな柱になる産業は生まれていないのが現実でだ。もちろん、科学技術の発展でいつ大きなイノベーションが起こるかはわかなないのだが、政策としては可能性に投資はしても偶然の結果に期待するわけにはいかない。

一方で財政に余裕がないため、新たな公共事業を興すことは当然のことながら非常に苦しい状態であるのも事実。
それどころか、現状では既存施設(道路、橋など)のメンテナンスをする費用さえ無くなっていて、老朽化で使用不可能になる橋などがどんどんと増えているという現実もある。

がばっと赤字国債を発行して、、、というのが仮に無理だと考えるならば、国内のどこにお金が隠れているかを考えてしかるべき策を用いる必要がある。

1.企業の内部留保・・・現状、経済の拡大が見込めないので企業は国内であまり新しい投資をしない
そのため、大きなお金が企業内→銀行に滞留している。
2.高齢者・・・お金のない人もいる、日本の個人資産の2/3以上は65歳以上の高齢者が保有している。

こうしたお金を、何らかのメリットを付けて公共事業に拠出してもらったらどうかというものである。昔の寺社仏閣の寄進と同じ方法なのだが、現代風のインセンティブを何か付けないといけないだろう。

一つ考えられるのは、命名権を与えることである。
橋の補修費用を出したら、その橋の命名権を10年(もしくは次の改修まで)与えるというもの。多くの個人の場合には、相続税軽減などもあるだろう。もちろん、基本の相続税を今よりも高くするのとセットであるべきだと私は思うが。

その結果、どれくらいのお金が民間で滞留している分から出てくるのかはわからないのだが、今は滞っている山ほどのお金を動かすことが何より重要なのだ。

間違ってはいけないが、今日本にお金がないわけではない。
どこかに滞留したままであるのが問題の根本である。その滞留したお金を動かす。しかも、それが地域経済の活性化につながる。

どっかの地方自治体、これくらいのことを考えないのだろうか??
やってみる価値はあると思うけど。
江戸時代にも、橋を架けた人の名前がそのまま橋の名前になったものもあったはず。
どうでしょう??

「人が最終的に得たいものはほとんどの場合において名声である。」