Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

少子化対策を考えるなら、結婚対策を考えなきゃ

極論を言えば婚姻制度をぶち壊すほどの暴論が必要なのかも。
まあ、それはあくまで極論なのだが。。。

少子化問題を語るとき、メディアや政治家たちはいつも保育所問題(待機児童問題)などを挙げる。でも、あれは本当に論点がずれていると思う。

確かに、それも要因の一つではあることには違いない。
しかし、最も大きい問題は結婚しない人が増えたこと。
さらに言えば、晩婚化が進んだこと。

これがすべてである。
現在でも、結婚した人は平均で2人以上の子供を設けている。
少子化の最も大きな原因は、結婚しない人が増えたこと。だから、子供が少ない。

とすれば、政府の最も大きな仕事は、結婚相談所を作ることでは?
実際、地方自治体ではお見合いパーティーなどを行っているところもある。その効果がどの程度出ているのかは明かではないが。

ただ、結婚するかしないかは確かに個人の意思によって決まる。
政府が強制することなどできない。
また、結婚には一定の所得がないと踏み切れないと言うこともあるだろう。

ちなみに、結婚後に所得が少ないので子供を産まないという報道もあるのだが、これについても個人的な感想としては論点がずれていると思う。おそらく、統計を取れば所得と子供の数の因果関係はそれほど高くないだろう。下手すれば逆相関すら有ってもおかしくない。
所得が低くても子供は設けるのだ。

オランダでは、非婚姻嫡子を社会で育てる風潮があるという話もある。政府の関与がどの程度あるのかは不勉強で知らないが、現在の婚姻制度のハードルが高すぎるのであるなら、それをブレイクスルーする何かを打ち出すという手もあるだろう。
もっとも、私は保守的なのでちょっとその考えにはなじめないのだが^^;

少子化対策を本当にやりたいのであれば、政府はハード(補助金その他の制度や施設など)の対策ではなく、結婚ブームを作るようなイメージ主体のソフト戦略をとるべきなのだと思うのだが、残念ながら今までのところはそういう動きはほとんど無いようだ。

「情報の氾濫は、婚姻の神聖性を打ち砕いてしまった。このようなソフト面の変化をハードで補うことはできない。」