Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

恋愛コミュニケーション

「恋の駆け引き」とは何なのか?

押したり、引いたり、追いかけたり、逃げたり、、、恋の駆け引きは様々だ。
でも、落ち着いた恋愛もあるので駆け引きが恋の全てと言うわけでもない。
じゃあ、なぜ駆け引きが必要なのか?

駆け引きは恋愛深度を深めるために有効なツールと言うことだと思う。
恋愛は、じっとしていて深まるというものでもない。
あるいは会話していたらそれで理解が深まるわけでもない。
なぜなら、それでは表面を取り繕うことなど容易に出来てしまう。
結果として、相手のことを深く知ることが出来ない。

恋の駆け引きは、様々なシチュエーションを作り出すことで、相手の対応や反応を確かめる良い機会である。お互いに相手の新たな面を発見する。
ただ、駆け引きがあまり極端に走りすぎると、二人の関係性すら破壊しかねないという懸念もある。
このあたりが駆け引きの難しさでもあり、おもしろさでもある。

恋愛は、私達の心理を快適にする。
心地よいのだ。
その快適性は、恋愛しているという自己満足的なものがまず存在する。
これは、恋している自分に対する満足であろう(恋に恋する状況と言っても良い)。
それが深化することで、相手から愛されているという満足がそこに加わる。
相手を愛するという満足も同時に進行する。

恋愛は一人でするものではないため、自己満足で終わることはない。
それを深めるためには、お互いにいろいろと知り合うこと。
互いの個性を認め合うことが必要となる。
それは会話によっても成立するし、手紙のやりとりでも成立するであろう。もちろん、お互いが正直であればと言う前提が必要なのだが。

残念ながら、嫌われたくないという心理が自らを飾ろうと働いてしまいがちなのが人の心理でもある。それを自らがよく知っているが故に、逆に相手の言葉が信じられないという問題も生じてしまう。

どちらにしても、恋の駆け引きは恋愛の深化にとって重要な要素に違いない。
駆け引きの方法は様々であろうが、それを上手く活用することでお互いに相手のことをよりよく知ることが出来る。しかも場合によっては楽しみながらそれができる。

快適さには2つの要素がある。
confort(安定的な快適性)とpleasantness(刺激的な快適性)の両者である。
刺激は非日常を示し、ドキドキ感を演出する。
恋のときめきはその一つであるが、それは自分一人であった定常から、二人という定常に移る過程で発生する非定常である。

落ち着いた恋愛をできるようになるための通過儀式なのかもしれない。

「安定と刺激は、恋愛の欠かせない二要素である。」