Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

デートとは一体何なのだろう?

私達は、ごく自然にデートという言葉を使っている。
おそらくその言葉を聞けば大多数は状況などを理解できる共通性の高い言葉であろう。
しかし、ではそのデートはどのような目的で、かつどのような効用を狙って行っているものなのだろうか?
デートをする当人達が、そんな狙いを詳細に考えているとも思えないが、その目的や目指すべき成果などがわかれば、デートをどのようにコーディネイトすればよいかも見えてくる。

wikiによれば、デートとは
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恋愛関係にある、もしくは恋愛関係に進みつつある二人が、連れだって外出し、一定の時間行動を共にすること。逢引(あいびき)およびランデヴーとも言う。
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上記説明にもあるように、既に恋愛関係にある場合と恋愛関係に進みつつある場合では少々状況が異なる。
ここでは、恋愛関係に進みつつあるケースに絞って考えてみよう。
おおざっぱに分類してみる。

1)両者がまだ恋愛を意識していない場合
2)片方が恋愛関係に進むことを望んでいる場合
3)双方が恋愛状態にあることを確約はしていないが、それを意識している状態

デートに誘うという状況は、分類の2)と3)において成立する。
1)ではお互いに恋愛を意識していないので、行動がデートと同じであってもそれはデートには該当しない。それはあくまで友人関係での遊びである。

デートの目的は、当然ながら相手が恋愛対象としてふさわしいかどうかを見定めるためであり、同時に相手によって自らを恋愛対象として認識して貰うための機会でもある。
もっとも、そんな狙いぎらぎらのデートが素晴らしいかと言えばそんなことはないだろうし、恋愛初期の段階でそこまで冷静にいられるわけでもない。

2)のケースの場合、誘われる側は本格的な恋愛に至って良いかどうかを判断するのはまだ先の話なので、とりあえず評価するに値するかどうかを最初は見ることになるであろう。
すなわち、声のかけ方は値踏みと言うことになる。
内々気にかけていた場合は、実質的に3)と同じなのでここでは除くこととしよう。
誘われる側としても、ほいほいと誘いに乗って自らを軽い人間と見られるのはあまり望むことではないし、軽い声がけは誘う側の真意を掴みにくいことからやはり不安に感じる。
結果として、如何に本心らしいか、かつ自分が誘いに乗るにふさわしいシチュエーションかと言うことを値踏みする。

最初の段階では、当然重い誘いは受けにくい。何せ相手をまだ評価していない。
だから、できることならなるべく自然な行動の延長で誘いをかけて貰う方がありがたい。
それは、評価が悪かった場合の分かれ方も容易ですむからという意味もある。

あとは、声をかけてきた相手に対する興味の持ちようによって、どの程度までの特殊性が許せるか決まるのだが、これはケースバイケースなのでなんとも言い難い。ただ、声をかける側としてはわかる範囲でそれを事前に想像しておかなければ、心理のミスマッチが生じてしまう。

とりあえず、日常における関係性が薄い場合にはなるべく徐々にという自然なシチュエーションが無難だと言うことであろう。

3)のケースでは、相手も何らかの形で意識している場合が該当する。
この場合には、お互いに恋愛を程度の差こそあれど意識している。そのため、2)のケースとは比べれば省略できることも多い。
問題は、相手がどの程度自分のことを気にしているかの予測が困難であることがある。
友人などを通じてある程度の情報を得ているのであればまだ判断は容易であるが、それがない場合は態度や行動で判断するしかない。
女性との接し方が上手い人は、このあたりの判断能力が高いのであろう。態度や仕草などから相手の心理を推測するのが上手く、適切な行動を取ることができるのであろう。
このあたりについては、心理学を学べばある程度は判断力が向上する。


確固たる恋愛関係に進んだ後のことを考えれば、素の自分をなるべきさらけ出すというのは重要ではあるが、逆にそれが気になってしまえば恋愛関係に入るきっかけすら与えられない。
だから、恋愛の初期においては素の自分をさらすよりは、相手に気に入られるように振る舞うのが自然な流れであろう。その後恋愛の深まりと共に徐々に、どこまれ許されるかを試すことになる。それがある程度で限界を迎えれば、自分を変えるか恋愛を打ち切るかが問題となるが、それはまだ先の話。

こう考えると、デートとは一種の駆け引きなのである。
ただ、その気配が露骨に出れば、それは恋愛心を醒めさせることになってしまうのが難しい。

「デートを楽しめる心の余裕があれば、それは半分成功したも同じ。」