Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

カット野菜

キャベツや白菜が予想以上の豊作で、価格維持のために廃棄などの生産調整をしているという話が出ている(http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120907/biz12090717160016-n1.htm)。逆に天候不順などで価格が高くなることもあるが、穀物などと違い新鮮さが失われると価値を無くすため安定した供給は非常に難しい。先日もスーパーで見かけた白菜は1/2カットで100円ほどだったが、高い時期には200円を超えるため、現状が確かに安いことは実感できる。

さて、この価格維持に一定の役割を担っているのがカット野菜と呼ばれる、いくつかの野菜などが混合された袋入り野菜である。良くある例では、キャベツ、タマネギ、にんじんなどが含まれている例が多いが、もやしやいくつかのキノコ類などが含まれているものもあるようだ。
1袋あたり180g〜300g程度であり、価格は100〜200円程度。既に洗ってあることからそのまま調理に利用できることもあって、コストパフォーマンスよりも使いやすさの面で一人暮らしなどの生活において活用されているのだと思う。一人暮らしなどでは、日持ちのしない野菜などはついつい使い切らずに腐らせてしまうような事も少なくない。だからカット野菜という選択は無駄のない使い方としても意味があるだろう。利用方法としては炒め物に用いるのが最もベーシックではあろうが、それ以外にもアイデアによってはいろいろと活用方法も考えられると思う。
スーパーなどでは一人用鍋セットなど野菜と具がセットになっている種類やアルミ製の使い捨て鍋が組み合わされたものも存在し、様々なニーズに対応している。
こうした手法は生産者側からしても価格安定というメリットがある。もちろん不作時には通常の出荷の方が利潤が上がるあろうが、それ以上に安定収益となる方が良いと考える生産者もいるということだ。ただ、高品質で美味しい野菜を育てようという向上心を有する生産者とは若干方向性が異なる。あくまで安く安定した野菜を生産するという流れである。

さて、このカット野菜は一人暮らしや複雑な調理を面倒だと考える人にとっては非常に便利な商品である。適度な野菜が摂取でき、しかも面倒な部分は既にカットや洗いなどが終えられている。季節や気候によって価格変動の激しいという生鮮野菜のデメリットも、複数の生産地を組み合わせることなどで対処可能だということもあろう。もちろん、様々な理由から産地や生産者が気になる人は無理に使う必要はない。あくまで都市生活における利便性追求のツールとして位置づけられる。
個人的には、もし可能ならカット野菜のみの野菜のバリエーションがもう少し増えてくれても良いのにと思わずにはいられない。最近ではコンビニなどでも取り扱われており、独居老人の食糧調達の砦となりつつある拠点としてもその存在は意味があるようにも思う。そこにバリエーションを加えられるならば食生活に変化も付けられるであろう。

さて、私も仕事で忙しい時などはこのカット野菜を職場での簡易な食事として利用している。カット野菜1袋とベーコン(80g程度)を耐熱性の丼に積層させながら入れ、ラップをして500Wの電子レンジで約7分加熱する。加熱後は出てきた水を切り、生卵を一つ落として軽くかき混ぜその上から好みのポン酢醤油をかける。好みで塩こしょうなどを軽く加えても良いし、味付け自体はポン酢でなければならないものでは無い。ケチャップで食べるのも良いだろうし、他にも好みに応じて考えることができる。
まあ、バリエーションなどはいくらでも増やせるだろうが、唯一気になっている点がある。それは今後されている野菜の本来の加熱時間が異なることである。キャベツとタマネギでは、キャベツに合わせればタマネギが加熱不足になり、逆ならキャベツが加熱しすぎになることもある。炒め物として使う場合でも似たようなことがあるだろう。
だから、できれば加熱時間が長い野菜のみは別袋にするなどの分別をしてくれると非常に好ましい。というか、、、そうしてください。お願いします。。。