Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

あけましておめでとうございます

いつも、勝手な戯言におつきあいいただき本当にありがとうございます。
本年もいろいろとあるとは思いますが、出来る限り毎日の更新を続けたいと思っております。ただ、個人的な事情で春頃に一時的に更新が滞ることもあるかもしれませんが、その際はご容赦いただけると幸いです。

昨年は、予想外の動乱の年でした。もともと世界の指導者の多くが交代時期であり、変わったところも変わらなかったところおありますが、それでも世界を取り巻く情勢は少し変化しました。もちろん、その中でも最も大きく変わったのは日本ではないかと思います。
ただ、指導者の交代が全ての結論でないのは当然のことです。大切なことは、結論を早期に決めつけるのではなく、その折々の状況に応じて短期長期共に最善の手を打ち続けることにあります。民主党は「ダメなら変えればよい」と言い、実際そのペナルティを食らいました。一部はペナルティから逃げる行動を取っていただけに、そこに果敢に攻め込んだ野田前総理を私は賞賛したいと思います。
野田政権では承伏しがたい数々の行動があったのは間違いありませんが、それは個人としての資質もあるものの民主党のトップというポジションがさせたものが多かったようにも思います。

また、昨年は新聞やテレビの言論が大きく立ち位置を失った年であったとも思いました。以前より、徐々にその価値を失いつつあったのは事実でしょうが、衆議院選挙でのアナウンス効果の低さがそれを如実に示したように思います。
毎日新聞がマイノリティへの配慮を投稿の形で掲載していましたが、それはリベラル本道という自負があった自分たちが、気づけば蚊帳の外に押し出されていたという驚きを反映したものではないかと感じています。ネット上の定番の言葉を借りれば、「日本国民が毎日新聞朝日新聞から孤立していく」と言ったところでしょうか。彼ら自身、急速の民意の離れに戸惑っているのではないかと思います。
その原因は割とはっきりしていて、日本という国の基礎体力が低下したことにあります。彼らの言論は比較的わかりやすいもので、経済大国である日本の力を使って弱者(国内、国外とも)に救済を行おうというものです。彼ら自身がどの程度気づいているかはわかりませんが、それは基本的に上から目線の傲慢な態度ではないかと私は思っています。口には出していませんが、どちらかと言えば「施しを与える」のと同じことを言っているのです。
そのくせ、同じ口では日本の衰退を問題だと叫ぶ。これも、その立場を失う事への畏れなのかなと思いますが、日本の現在の世界的立場を生み出したのは言論界やメディアではありません。そのことへの敬意が彼らにないことが大きな問題なのだろうなと思っています。
国民の多くは既に日本優位の感覚を捨て去ったのでしょう。しかし、彼らは自らが発してきた過去の言葉に囚われて容易にポジションを変えることは出来ません。おそらく、まだ当分はぐだぐだとした言論の迷走が続くのだろうと思います。

あと自民党の安倍政権については、その気負いが少々気になるところはありますが、まずはお手並み拝見と考えています。経済を拡大しようという方向性は私の抱くものと同じなので、すぐには結果は出ないでしょうがマスコミ等の攻撃を上手くかわしながらも継続して欲しいものです。

それでは、本年もよろしくお願い申し上げます。