Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

引きこもれ日本!?

こう書いたが、日本に引きこもりが多いという話をしたいわけじゃない。

これまでの日本は、アメリカという世界のガキ大将の陰に隠れて商売だけをしてきたので(アメリカには当然お金を献上している)、世界のいろいろな交渉の矢面に立つことは少なかった。
それは、ある意味日本にとってもっとも幸せな時代だったと言えるかもしれない。

世界の国々は、「日本、つけあがりやがって!」と思っていたけど、アメリカの威光を恐れて直接そんなことを言う国は少なかった。あるいは、まだ日本に言えるほどの発展を遂げていなかった。

しかし昨今、アメリカは自分のことだけで四苦八苦。一方で、韓国や中国はそれなりの力をつけてきた。もちろん、中国も韓国も日本とがっぷり四つに組んで勝負を挑めるわけではない。
だから、日本を追い落とすためには戦争責任というカードをとことん使ってくる。
これは、戦術的には妥当な方法である。

なにせ、感情面で世界の理解を得ることができるのだ。

日本側からすればいつまでその古びたカードを使い続けるのか。。。と言いたいところではあるが、それを言ってしまえば戦後積み上げてきた日本のイメージを大きく崩すことになるので、なかなか言いにくいのが現状だ。

そこにつけ込まれているというのが、私の抱いている正直な感想。
心優しい人たちは、その戦略的な謝罪要求をいつも真に受けている。
いや、アメリカの陰で成長してきた日本という国は、相手を引きずり落として勝ち上がるなんてことをしなくてもよかったので、ある意味頭のいい箱入り娘?あるいはお坊ちゃま、、、って状態だと言える。
どろどろとした、虚勢とはったりと謀略の世界は好まない。

しかし、そうは言っても日本は金持ち国であり、翳りもささやかれるものの潜在能力は未だ非常に大きい。だからこそ、中国も韓国も日本に関わってくるのだ。

そこで少し考えてみた。
日本にはすでにものは余っている。
もちろんそれは貿易をしているからなのだけど、同時に現状の日本がどうしても自分たちで生み出せないものがある。
・エネルギー
・食料
・工業製品の原材料

それ故、中国ともつきあっているし、韓国も同じ。
いや、これらの国を利用して儲けていると言ってもよい。
まあ、日本は製品を海外に売っているので、そういう意味でも世界と関わっている。
日本は、世界とつながり続けなければいけないのだ。。。そう言われている。

しかし、技術は進歩する。
本当にそうなのだろうか?
ひょっとして、再度鎖国するようなことができるのだろうか?

例えばエネルギー
メタンハイドレートは、現在判明しているだけでも日本の100年分ほどのガス需要を賄うだけの量があるという。そして、まだ調査ができていない部位も多い。
先日発表された重油を生む藻(オーランチオキトリウム)。もちろん量産にはまだまだ解決しないといけないこともあるだろうが、これも各地の水浄化施設と組み合わせれば、ひょっとすれば日本の石油需要をすべてまかなえるかもしれない。

食料がないと言うが、食料自体は生産量を増やせば当然まかなえる。今まかなえないのは、輸入食料のコストが安いからに過ぎない。

食料生産上不足すると言われるリン。これも海中から得ることができないわけではない。
まず、世界中からものを買い続けている日本の廃棄物はリンの山である。それは最終的に海に流れ込む。

日本は世界でも有数の海洋国家である。その経済水域は世界でも上から一桁の順位を持つ広さ。ここを流れる海流には様々な鉱物資源が溶け込んでいる。
もちろん、海底にも多くの鉱物資源が眠っている。
なぜそれを使わないか?
それもコストの問題である。
無い訳じゃない。今は、輸入した方が楽で安いだけである。

こんなことを考えれば、世界が日本にとって煩わしくなるのであれば、日本は鎖国すると言うこともあながち不可能な話ではない。

もちろん、鎖国を推奨しているわけではない。
しかし、他国との血を血で洗う交渉ごとに、日本人の神経が耐えられないと言うことがあるならば、最終的にはそこまでの決断が可能であるということだ。

逆に言えば、そこまで考えた上で交渉ごとに当たるのであれば、世界での交渉ごとなど忌避するほどのレベルではないかもしれない。

中国がどうのこうの、韓国がどうのこうの、アメリカが、、、ロシアが、、、、なんて不平を言うのであれば、まず一度引きこもってみてもいいんじゃない?日本が。。

「八方美人はお互いがそれを了解していなければ成立しない。」