Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

生きる。。そのものがストレスではない時代

引きこもりの問題、、、口で言うほど簡単には解決しそうにない。
今回は少しその周辺を考えてみたい。

まず、仕事関係でのストレスはそれを受けた人にしかわからないものだと思う。
私も、近しい者で4年ほど働きにでれなかった知り合いがる。
現在、ようやく少しずつ出られるようにはなったのだが、まだ騙し騙しという状況。
純粋な鬱ではないと聞いているが、対人関係が元で神経性の病気になり、極端な虚脱感や無気力症状に苛まれている。

これを単なる怠け。。。とは言いきれないのが、もう生活していけるかどうかの瀬戸際であっても働けないことが証明しているのだが、周りから見ていると、なぜ働かないのか?元気そうじゃないか?となって、それが更なるストレスを引き起こすという悪循環。

まあ、世の中の引きこもりの全てが神経性の病気というわけではないだろうが、対人関係の不安を抱えてしまった状況は同じようなものと言えなくもない。

引きこもりという状況が存在し得るのは、まず「引きこもれる」から。
本当に当たり前の話なのだが、それは厳然とした事実だ。
そして、病気が厳しい人はそこから出せば生きていけないとなるのだろうし、病気ではない人は仕方なく働くことになるかもしれない。

引きこもれる。それはすなわち、生きていくことそのものがストレスではない時代の産物。
生きていくための手段の部分で、ストレスを受けている。
私からすれば、仕事などは生きていくための手段なのだから、そこで大きな精神的ストレスを感じるくらいなら、別の手段を探せばいいじゃないかと考えてしまうのだが、実際その立場に立てばそんな余裕のある言葉は吐けないのだろう。

とりあえずは、自分自身を追い詰めすぎない。
そして、できるなら引きこもっても出来る仕事を身につける。
それくらいしか対処方法を思いつかないのは、正直少々悲しい。

引きこもりを社会に無理矢理戻しても、おそらく再度ドロップアウトする。もちろん、一部には見事復帰をする人もいない訳じゃないだろう。
でも、大部分はおそらく無理なんだと思う。お節介を焼く人も多いと思うのだが。。

かつて、あるNPOの人がホームレスを定職に就けようと、ある農家と協力して農業への就労を計画したことがある。最初はホームレス達も働く意欲を示していたのだが、、、結果は全て逃亡。まあ、無残な結果に。
これが全てではないと思うが、何らかの問題を抱えているからこそ、その状態に長くいることは間違いないだろう。ホームレスでも社会復帰の意欲の高い人は、なんとかして自力でも戻ると思う(どんな場合にも例外はあるだろうが)。

いいじゃないか、それならば引きこもりのままで出来る仕事をもっと国が作ればいい。
ネット関係の仕事でも良い。あるいは、別の細かい作業でも軽作業でも。
引きこもりを引き出す努力よりは、まだ生産性があると思う。
そして、再び勤労する意欲が湧くようになれば、その時に就労支援をすればよい。

ある意味、なんとか生きていけるから。。という甘えの上に存在しているのは間違いないのだが、じゃあ放置してのたれ死にをさせれば良いとも言えない。
出来る範囲で、出来る能力を発揮してもらおう。
もちろん、報酬はそれほどでないかも知れないが、

とりあえず、重要な生産年齢の世代。
ただでさえ、日本の生産年齢人口が大きく落ち込もうとしている時、0.0よりは0.2でもいいのでその力を活用する。そういう考え方があっても良いように考える。
あ、家族の協力は絶対に必要になることは間違いない。

「引きこもりを社会的弱者だと考えれば、新たな展望が開ける。」