Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

これから広がる仕組みを想像する

 新型コロナが多少落ち着いたとして、どんなニーズがあるかを勝手に考えてみた。もちろん、私が思いつくものなど限られているが、一部を列挙してみたい。

 

<安全・衛生面>

〇空調設備が完全なバス:航空機や新幹線の様に、給排気が完全にコントロールされ、客席の独立性も今まで以上に良いもの。低コスト輸送のニーズは、今後も減ることはないだろう。

 

〇紙幣を紫外線で殺菌・消毒するCD・ATM機:日本ではいまだ現金取引が多く、徐々に電子化が進むにしても一時的に必要になる。それ以上に、電子化されたデータはパニック時にアクセスできず引き出せなくなる可能性もあるし、カードやタブレット表面は感染源になり得る。紙幣やコインが紫外線や薬剤により消毒される過程が、今後のCD機やATM機に加えられるのではないか。

 

〇レジの機械化:既に一部の店舗では実施されている、レジにおけるお金の受け渡しを機械(精算機)により行う方法は一般化していくだろう。コンビニでさえ進むかも。既にユニクロではICチップを自動的に読み取り精算している。すると、人員削減が進むわけではあるが。合理化のために行うのではなく衛生面から進み、結果として合理化につながっていく流れ。ウェットな関係性を懐かしみつつも、コロナを理由に一気にこの流れが加速していく。

 

 

<販売・飲食>

〇外食店舗の個室化:一蘭のような仕切りや、個室化、ブース化が進展。すなわち、一時的にパーティションの需要が増加。

 

〇出前の復活:飲食店は、店内販売が主である状況から、出前(あるいはテイクアウト)中心に変化していく。ただ、その過程で多くの飲食店が淘汰されていくだろう。

 

〇商店でのフェイスシールド使用常態化:対面販売は避けられる可能性が高い。店員と脚後お互いにシールド越しの会話をするようになったり。

 

〇エアカーテンの常設:出入り口に消毒用のエアカーテンが常設されるケースも。

 

 

<エンタメ関係>

〇Eスポーツ:スポーツではないという話もあるが、今後モーションキャプチャーなどの利用で、実際のプレイヤーがバーチャルに対戦する形が生まれるのではないか。

 

〇トライブ・イン・シアター(映画・劇場)の勃興:観客の密な接触を防止しながら、エンタメを実施するには室内ではなく、むしろ屋外が狙い目。新たな建物建築や改修を行っても、密な状態は解消できない。すなわち、エンタメ拠点は都心部から土地のある都市近郊へと移動。客に感染させなければ、演者の感染確率増加は個別対応で止む無しか。

 

〇観光地の予約制度:入場制限が必須となり、事前予約なしには観光地に入ることが制限される。特に人の集中するtころではこの傾向が高まる。だが、それを逃れた場所に人が集まり社会問題になることもあろう。(5/14追記)

 

 

<労働と生活>

〇オフィスの変化:既にオフィスなどでもパーティションや、面積当たり人員の減少が準備されていると思う。だが、スペースを大きくとると採算性が悪化する。その結果、かなり先の話ではあるが不動産価格の下落に結び付くと思う。リモートワークにできることと、できないことの仕分けが今後進んでいくだろう。持ち出し可能な荷物や資料は自宅に置き、会社ではフリーデスク制も増加するのでは? 一部業種では、成果主義が加速。

 

〇自動運転を取り入れた動く部屋(型自動車):これは更に未来の話になるが、地方都市などでは自動運転の自分の部屋がそのままオフィスになる。自宅に接続すれば自宅の一室として、オフィスに接続すればオフィスン執務室として。ライフラインを、接続する場所に依存する形。

 

 

<教育関係>

〇遠隔授業の常設化:遠隔授業が可能な科目では、教員の首切りが進行。遠隔授業で教育能力の高低が明確になる(既に予備校等では当たり前だが)。それに反発する形で、実習授業の増加がみられるのでは。

 

〇遠隔授業と対面授業の並列開催:半分の生徒は遠隔、半分は対面(あるいは1/3が対面、2/3が遠隔等)。登校日が異なる形になる。授業の進行が遅くなるため、土曜にも授業が行われるようになる(土曜半ドン復活)。

 

 

<全般>

〇結果として人員削減が促進

〇贅沢な趣味や活動、消費が、一部では突出するようになるが、全体としては抑制される

〇出張の減少が一気に進む

〇シティホテル稼働率低下

〇宴会の減少(ホテル、その他)

〇都市部におけるオフィス需要の低下

 

 もっと考えれば出てきそうだが、とりあえずさっと思いついたものを書いてみた。社会は大きく変わっていく。今は大変だが、先んじた者が成功を手にしていく。一つの強制的なパラダイムシフトであろう。