Alternative Issue

個人的な思考実験の、更に下書き的な場所です。 自分自身で消化し切れていないことも書いています。 組織や職業上の立場を反映したものでは一切ありません。

韓国医療難民の悪夢

 韓国における新型コロナウイルス感染者数が激増した(新型コロナ確定患者、新たに48人…きょうだけで100人増えて計204人-Chosun online 朝鮮日報)。理由は新興宗教における感染拡大(新型ウイルス、韓国で初の死者 宗教団体で集団感染 - BBCニュース)ではあるが、それ以外の場所にも飛び火しそうな状況にあると見る。数日前までは日本における感染者数の増加を嗤っていた韓国メディア(クルーズ船内の日本人乗客「これでは五輪開催できない。国際社会が強く問題提起を」 | Joongang Ilbo | 中央日報)もあったが、自らに降りかかってしまったのだからそんな余裕はなくなっただろう。その発生源が日本ではないか(猛威を振るう韓国・大邱での「コロナウイルス集団感染」源は日本帰りの女性!?(辺真一) - 個人 - Yahoo!ニュース)と書いてはいるが、一時的な責任転嫁を試みるあまり意味のない内容である。さらに、この新興宗教では発熱患者が400人以上いて(新型肺炎 韓国で感染者150人超、新興宗教信者400人以上に症状 - 産経ニュース)、濃厚接触した人が数千人規模でいるという話(韓国で感染倍増、204人に…「密室の礼拝」集団感染に発展 : 国際 : ニュース : 読売新聞オンライン)も出ている。

 さて、韓国人の特徴として「早く早く」という結果を我先に追い求めること(韓国人の口癖?――「精神がない」「早く早く」 - 一人ひとりが声をあげて平和を創る メールマガジン「オルタ広場」)がある。それが企業経営などで当たれば大きな利益を得ることもあるが、逆にパニックになると大きなトラブルを引き起こしかねない。コロナウイルスの蔓延が一気に不安を引き起こす([速報]韓国で新型コロナウイルス感染者死亡(聯合ニュース) - Yahoo!ニュース)と、病院に多くの診察希望者が集中するのではないかという危惧を抱く。その先にある一つの可能性は、日本でも決して起こしてはいけない医療崩壊医療崩壊 - Wikipedia)である。

 

 中国であれば政府の強権により、病院に行く人の数すらもコントロールできるかもしれないが、(少なくとも建前上は)韓国は自由な民主主義の国。そんな強権的な行動を取る事は基本的に許されない。だからこそ国民の感情(この場合は不安)が爆発して、一斉に行動起こしてしまえば医療崩壊など一瞬のうちに発生してしまう。新型コロナウイルスの特徴は、院内感染が非常に多いこと。パニックが感染を広げるという負のスパイラルを招きかねない点であろう。

 もちろん、本当の崩壊が生じれば病院に行くことを諦め始めるが、次に考えるのは海外の病院、そして最も容易いのは日本である。まだ、それが生じるとは思わないし、その気配もない。だが、その際に日本政府が緊急的に入国禁止をできるのかと言えば、これも非常に難しい。そして、医療崩壊の伝播が発生することになる。このリスクは十分に考えておく必要がある。

 

 極端な話、理性的な日本人たちがパニックにより引き起こされる医療崩壊を回避するために抑制的な行動(新型ウイルス 医師会 事前に電話相談を | NHKニュース)を取っていても、外国人による集中が生じてしまえば意味がない。特に、現在韓国のLCC(のみならず航空業界全体)は赤字にあえぎ超格安航空券を販売している(「ノージャパン」に新型肺炎で全役員辞表まで 11社体制の韓国航空業界は再編秒読み(1/6) | JBpress(Japan Business Press))とされる。安いコストで気軽に高いレベルの医療を受けることができる場所があるとして、自国の病院が崩壊状態になればそれを考えない人がいるだろうか。

 もちろん、韓国政府が状況に対し適切な処置をすることでパニックが引き起こされない可能性はある。だが、徐々に広がるのではなく一気に感染爆発が生じた時の国民反応はなかなか読めるものではない。しかも、熱が出た後であれば検疫で引っかかるのだから渡航すら難しいとすれば、早期に移動しておこうという考えがあってもおかしくないと思う。別に、実際にコロナウイルスに感染しているかどうかは問題ではない。外国からの受診者が殺到する場合の対策を考えようというものである。

 

 医療ツーリズム(医療観光 - Wikipedia)という話が盛んになされていた。平時であれば重要な観光資源として活用できる内容である。だが、緊急事態においては貴重な日本のリソースをそこに費やすことによる不利益を考えなければならない。同じことは、韓国だけではなく中国からの旅行者や今後別に国で感染拡大が発生した時においても言えることだと思う。それを考えても、一時的でよいので中国経由旅行者の入国禁止を今から考えてもよいのではないか。習近平主席の訪日と天秤にかけてよい内容ではないように思うのだが。

 日本に住む外国人の受診を拒めなんて暴論を言うつもりはないが、ボーダレス化が進んだ現代社会だからこその医療難民の受け入れや、それを止める方法は今の段階で考えておいた方が良いだろう。ことが発覚した後では難しいのだから。